80年代のラブソングには想い出があふれている!

歌謡曲
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80年代のラブソングには、独特の魅力が刻み込まれています。いくつもの楽曲たちに、他では味わえない感銘を受けるでしょう。

今回は80年代のラブソングたちを、読み取れる魅力を添えてご紹介していきます。この記事を読みながら、大好きだった名曲を思い出していただければ幸いです。

 

別れても好きな人/ロス・インディオス&シルヴィア

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ロス・インディオスとシルヴィアは、歌手として名高い二人。

二人の歌った「別れても好きな人」を、名曲として挙げましょう。

「別れても好きな人」は、昭和のデュエット曲として広く知られています。

しかしもともとのレコードは二人のものでなく、カバーや編曲を遂げてきました。

そうして1980年、二人の歌った「別れても好きな人」が、見事ミリオン・セラーに達したのです。

過去に渋谷で別れた男女が、偶然出会ってグラスを重ねる。お互いに、別れたことに後悔があったのかもしれません。

いずれにしても昔と変わらない光景が、当時の想い出を蘇らせるのでしょう。そして曲中には“恋人同士にかえって”という歌詞があります。

ここでは「二人は別れたけれど、いまでも恋愛対象」ということが分かりますね。また「別れても好きな人」の歌詞には、“渋谷”“原宿”などと、実在する場所の名前が出てきます。

これも聴き手の心を惹く点で、想像力が強くかき立てられるのです。

雨の夜、渋谷で出遇った二人。

彼らはきっと、はじめて会った時となにも変わっていないのでしょう。街中で目が合った時、確かな運命を感じるのです。

「別れても好きな人」は、聴き手の関心を次から次へと湧き上がらせます。想い合う二人には、「既に別れている」という小さな不調和がありますよね。

二人はそれをどのようにして乗り越え、進展していくのか。そこに、いちばんに感興を覚えるのです。

過去に別れた二人だけれど、お互いに想いは変わっていない。どうしても消せない未練は、恋をしている聴き手に共感を呼びます。

そしてそのドラマのような情景は、誰もが憧れているものなのではないでしょうか。

 

君だけに/少年隊

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「君だけに」は、少年隊の6枚目のシングルです。少年隊の中では、初めてのバラード曲となっています。

1987年の楽曲で、第38回の紅白歌合戦の出場曲になりました。オリコンチャートでは週間1位を獲得し、歌番組「ザ・ベストテン」で1位を獲得したことも。

少年隊の「君だけに」は、魅力にあふれています。曲中で指を鳴らす部分は、優しい空間をそっと引き締めるようなイメージです。

情緒だけでなく、スマートなかっこよさを持ち合わせていたのが、当時の少年隊でした。

けれど「君だけに」以前の少年隊は、なんとなく活気にあふれていましたよね。少年隊は「君だけに」を歌ってから、よい方向へ変わったように感じます。元気なかっこよさだけでなく、「美しさ」を手にしたのです。

「君だけに」は、のんびりとしたテンポと、甘く幻想的な歌詞が好相性。聴いていると、別世界に来たような気分になりますよね。

まるで夜が、星空を抱きしめるかのように。

まるで海が、風を抱きしめるかのように。

大切な人を抱きしめるために、この世に生まれてきた。

とてもしなやかで、壮大な表現です。

「君だけに」には、「愛し合うよろこび」だけが綴られているわけではないのです。“もしもさよならの 妖精たちが来て―”という部分には、哀しさがありますね。

聴き終えると、何ともいえない気持ちが胸に残ります。かっこよさにあたたかさ、切なさ、愛しさ。たくさんの気持ちが、「君だけに」には込められていますよね。

 

あなたを・もっと・知りたくて/薬師丸ひろ子

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「あなたを・もっと・知りたくて」は、薬師丸ひろ子さんの5枚目のシングルです。1985年にリリースされた楽曲で、切なげなメロディーが印象的でしたよね。

NTTのキャンペーンソングにも起用された「あなたを・もっと・知りたくて」。キャンペーンのCMには、薬師丸ひろ子さん自身が出演していました。

「104」に電話をかけたら、電話番号案内につながりますよね。

リリース当時の「104」は、案内中の待ち受け音として「あなたを・もっと・知りたくて」が流れていました。

伴奏には、強く「電話」を思わせる音が響きます。電話をかけるたびに、長電話になってしまう。会いたくても、会えない辛さからでしょう。

“そして愛してる人は誰ですか?”

ふたりは想い合っていても、まだ不安定な恋なのでしょうね。まだふたりは、お互いをよく知らないのです。

「あなたを・もっと・知りたくて」に綴られているのは、遠距離恋愛の哀しさだと感じますね。

サビ直前の“Ah―”には、なんともいえない切なさが滲み出ていますよね。“あなた”のことを考えるたび、思いは募っていくのです。

この曲でいちばん心に残るところは、2番の終わりの部分。シャワーを終えて、読んでいた本を閉じる。

唯一そばにある“あなた”の姿は、手元の写真です。それがなんだか切なくて、キスをしたのでしょうね。

遠く離れているから、愛しさがこみ上げてくる。当たり前のことのように思えても、なかなかない一途さ。

「遠距離恋愛の曲」と聞いて、最初に挙げたいのが「あなたを・もっと・知りたくて」。

あの頃は、青春の1ページとして大切なものでしたね。

 

星空のディスタンス/ALFEE

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「星空のディスタンス」は、1984年にリリースされたALFEEの17枚目のシングル。テレビドラマ「無邪気な関係」の主題歌でもありました。

当時の歌番組「ザ・ベストテン」で1位を獲得したことも。タイトルから想像できるのは、星が輝く夜空と「距離」の意味合い。

見事な星空を背景に、距離による淋しさも感じ取れます。2番の始まりでは、大切に想う女性“君”の姿が思い浮かびますね。

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詞には“カシオペア”の文字があり、「星」が主人公となる場所です。“君”のとなりにいた過去を回想し、ひとり想いを募らせる語り手の男性。

大切な人の面影は、彼の心のなかで色褪せることはないのでしょう。

二人の間にあるのは、偽りのない愛であり、500マイルの距離なのです。それは二人が望んだことではなく、やむを得ないこと。

そこに愛があるからこそ、そばにいられないつらさが募ります。「星空のディスタンス」は、最初から最後まで聴き手を惹き込む曲。

曲の始まりには、そこに隔たりがあるからこそ感じる戸惑いや、切なさが描かれていますよね。

しかしその切なさは、いつでも情熱を秘めているのでしょう。

「星空のディスタンス」には、遠距離恋愛の哀しさが語られています。簡潔に言えばそうなのですが、この曲に綴られているのはもっと深いことだと感じます。

聴き手に寄り添う、切ないあたたかさ。

情熱に満ちた、炎のような強い愛。

どちらも持っているのが「星空のディスタンス」なのです。

 

80年代のラブソングには様々な想い出が

今回ご紹介したのは僅かでしたが、魅力的な80年代のラブソングはまだまだあります。

「80年代のラブソングを聴いて、恋愛に憧れを抱いた」。

「当時していた恋が、80年代のラブソングと重なった」。

「失恋で辛い時に励ましてくれたのが、80年代のラブソング」。

いずれも、昔を思い出す素敵なきっかけです。

80年代のラブソングには、心あたたまる名曲が多数ありますよね。あなただけの指針のような1曲があるならば、ときには聴いて癒されてみませんか。

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