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VW、EVへのシフトで数万人削減も

投稿日:2016年10月31日 更新日:

電動化で数万人リストラ

ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のブレッシング取締役(人事担当)は、電気自動車(EV)へのシフトで数万人を削減する可能性があると述べた。29日付の独紙フランクフルター・アルゲマイネが伝えた。

VWはディーゼル車の排ガス不正を機に、EVに軸足を移す方針を打ち出しているが、従来の燃焼式エンジンに比べ製造に必要な人員が少なくなることが理由という。同取締役は、強制解雇は否定した上で「今後数年で、全世界で5桁台」の人員削減があり得るとの認識を示した。

Source: 時事通信

これこそが自動車業界がEVに転換することによる「痛み」であろう。

VWの連結従業員数は55万人、そのうち仮に全世界で1万人を削減したとすると1.8%の人員削減になります。

 

同じことをトヨタがやった場合(やらないと思うけど)、連結従業員数は38万人に対して全世界で6840人の削減になります。

削減する人員比率は異なりますが、規模だけで考えればシャープや東芝には匹敵する大リストラである(やらないと思うけど)。

 

こういった電動化シフトにともなう自動車業界のリストラが国内でもし仮に起こるとすれば、主にエンジン関係の労働者が対象になるものと思われます。

 



エンジン関係の労働者は再就職先は、無い

幸いなことに、電機業界のリストラは産業構造の変化ではなく経営判断ミスによるところが大きかったので、スキルのある労働者は内外の他メーカーに再就職するという道が残っていました。

 

一方で自動車業界の場合は内燃機関からEVへの産業構造の転換を伴うので、他のメーカーがエンジン関係の労働者の受け皿となることは考えにくいです。

 

つまりエンジン関係の労働者は再就職先は、無い。

 

裾野が大きいがゆえに判断が遅れる

日本の自動車業界は完成車メーカーを頂点として、いわゆるケイレツといわれる下請け企業群のピラミッド構造をなしています。

したがって、頂点にある完成車メーカーがリストラに踏み切った場合、その影響は裾野に広がる関連業界にも及ぶものとみられます。

 

そういうこともあって、日本のメーカーはクルマの構造が単純な電気自動車ではなく、部品点数が多くて構造が複雑な水素燃料電池車を推すことで産業構造や雇用を守ろうとしています。

 

しかし、長期的に見ても燃料電池車がグローバルなメインストリームになることは極めて困難なことは明白。

 

こうした状況下で、痛みを先送りすることが果たして企業にとって・社会にとって本当に良いことなのでしょうか。

 

悩ましい問題・・・。

 

それにしても、VWが「解雇はしないけど人員は削減する」って、どんな悪どいやり方をするのかも気になるところですね。

 

 



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