2035年の自動車業界、「利益の4割は新規事業から」 - EV Journal

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2035年の自動車業界、「利益の4割は新規事業から」

投稿日:2018年2月9日 更新日:

コンサルの意見なので多少ポジトークが入っていると思いますが、興味深い記事なのでまとめます。

経営コンサルティング会社の米Boston Consulting Group(BCG)社は2018年2月8日、電動化や自動運転化、サービス化が進む自動車業界の構造変化について説明した。

Source: 日経テクノロジー

新車の世界販売台数

2025年以降は自動運転車やシェアリングサービスの台頭により新車販売は伸び悩みます。

2017年:9100万台
2025年:1億400万台
2035年:1億800万台

おそらくこれから完成車メーカーはモビリティサービスプロバイダーやモビリティプラットフォーマーへとゆるやかに舵を切るんでしょうけど、モノづくり、とりわけエンジン系部品の生産が収益の柱になっている会社は苦しくなりそうですね。

 

電気自動車の販売比率

2017年:1%
2025年:6%
2035年:30%

新車販売台数が伸び悩む中、EVの市場は急激に拡大します。市場拡大を後押しするのは電池コストの下落です。

マーケティング理論で言うところのキャズム(ハイテク製品が普及する上でターニング・ポイントとなるシェア16%の壁)を軽々とクリアしているので、2035年どころか2030年ごろには当たり前のようにEVが街を走り回っていることでしょう。

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レベル4、5の自動運転車の比率

2017年:0%
2025年:2%
2030年:5%
2035年:11%

思ったほど急激には伸びないですね。まあこのあたりはコストとの兼ね合いもあるので、一気にシフトするのは難しいのかもしれません。

自動車業界の収益構造

エンジン車販売など既存事業が営業利益に占める割合は

2017年:99%
2025年:83%
2030年:74%
2035年:60%

一方で自動運転やEV車販売など新規事業が占める割合は

2017年:1%
2025年:17%
2030年:26%
2035年:40%

とのことですので、2040年頃には新規事業領域に主役が交代しそうですね。

とはいえ、めまぐるしく新製品や新サービスが浮かんでは消える電機やIT業界に比べるとここまで長期的な動向が見えている産業も珍しいんじゃないでしょうか。

思い込みや好みを別とすれば、そう大きく投資やキャリアの先行きを読み違えることは無いでしょう。

産業構造の変化

これまでは完成車メーカーがピラミッドの頂点に君臨しエンドユーザーとの接点を独占してきたわけですが、シェアリングサービスの台頭によってGoogleやAppleなどが顧客との接点を奪い取ることになります。

そうなると、自動車メーカーがコントロールできない領域がUXの差別化要因となり、主導権はユーザーと接点を持つソフトウェア産業が握ることでしょう。

その頃には私たちがモビリティに求めるものはスマホに求めるものとそう変わらず、洗練されたデザインと必要十分な性能、コスパ、安全性があれば、あとは利用できるサービスの違い(AndroidかiOSか)ぐらいなもんでしょう。

 

このような変化の中でレガシーコストに縛られる企業や組織、人材は、かなりの危機にさらされると思います。2035年には今ある自動車メーカーもいくつか消えてるかもしません。

しかし、変化を厭わない人やユーザーにとってはワクワクする未来ではないでしょうか?モビリティの未来は明るいぞ!

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