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パワエレ専攻の学生は引く手あまた。EVから電気飛行機へと広がる未来

投稿日:2017年12月30日 更新日:

半導体を用いて電気の変換、制御などを行うパワーエレクトロニクス技術は、電力に加え、鉄道や家電など様々な産業で広く活用される。

電気自動車(EV)普及拡大などにより、同技術を専攻した学生は現在、企業にとってノドから手が出るほどほしい人材

Source: 電氣新聞

電気系技術者の需要が高まっている

そりゃそうですよね。

背景はいろいろありますが、自動車市場は世界的に2030〜2040年を目標にエンジン車を締め出す方向にあります。

中国が化石燃料車の完全販売禁止を計画中
英国、2040年からガソリン車とディーゼル車を販売禁止へ

また、IEA(世界エネルギー機関)は中長期的に電動車両の需要が高まると予想しています。(経産省も同様の予想)

EV Journalは学生からも多くのアクセスをいただいていることを承知の上で申し上げます。

この状況を踏まえてもなお、「内燃機関と心中しても構わない」というぐらいエンジンが好きで熱意があるなら、思う存分その道を究めるべきだと思います。実際、当分の間はエンジンは無くならないはずなので、その熱意はムダにはならないでしょう。うまくいけば残存者利益を享受できるでしょう。

ただ、一昔前まではここまで電動化は騒がれていなかったので、世の中(企業や大学、研究機関)にはエンジン関連の人材や設備がダブついていています。すなわち供給過多。市場でも組織でも熾烈な椅子取りゲームが待っているはずです。

一方で「これからはEVの時代でしょ」あるいは「どっちでもいいや」という人は、電気系技術者を目指すべきでしょう。クルマがイヤになってもエレクトロニクスは潰しがきくので、業界を問わず活躍のフィールドがあるはずです

もっといえば、これからEVを交通システムや社会の中でいかに活用するか(Mobility as a X)という点が重視されていくので、技術者であればプログラマーやシステムエンジニア、ネットワークエンジニアなど横文字系技術者の重要度が高まっていきます。

あくまで私見ですが、エンジンをはじめとする「モノを燃やして動力を得る」というジャンルは、自動車以外だと航空宇宙産業や火力発電所、船舶、建設機械などでも当面は残ると思います。しかし、レシプロとガスタービン、ロケットは技術的に似ても似つかぬものです。

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うまくいっているときであれば「似ても似つかぬもの」は鞍替えが難しいので、組織レベルで見れば「産業障壁が高い」と評価されるのですが、いざ個人レベルで転職などを試みる状況になると、それがかえって仇になるリスクを孕んでいます。

で実際のところどうなのよ

と、偉そうなことを書きましたが、企業の実需がどうなっているんでしょうか。新卒採用は職種が細かく分かれおらず実態がわかりにくいので、技術系の中途採用を覗いてみましょう(2017年12月30日現在の情報です)。

まずはトヨタ

えーっと、自動運転に情報通信システム、二次電池、インバーター、パワエレ系、あとは燃料電池に製造技術関連でしょうか。エンジン関連の求人はありませんね

お次は日産

自動運転や電動領域、車両系、駆動系にソフトウェアエンジニア。エンジン関係の求人はダウンサイジングターボで1件のみ。

最後はホンダ

こちらの自動運転やソフトウェア、電装、コネクティッド系が主力ですね。エンジン関係の求人はF1と四輪領域で募集中です。あと制御領域でも「エンジン」のワードはありますが、こちらはシステム屋さんっぽいですね。

ということで、自動車メーカーの実需ベースで見ても電気系技術者が引く手あまたっていうのは本当っぽいです。

どこでどう戦うか

資質や好みもあると思いますが、学生が就活するにしても、社会人が転職するにしても、自分の強みを知っておいて損はないかと。

自分の素質や性向を知るには、ストレングスファインダーがオススメです。まだやったことがない人はぜひ。

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