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消える「給油所」 廃業や撤退、山間地は死活問題

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福島県で半減...消える「給油所」

後継者不足やガソリンの需要低下などを背景に、県内で給油所の廃業や撤退が相次ぐ。給油所が3カ所以下しかない自治体を指す「SS(給油所)過疎地」は県内で16町村(昨年3月末時点)に上り、東北ではワースト1位だ。有効な対策はみえず給油所の過疎化に歯止めがかかっていない。

潮目は10年の消防法改正だった。地下タンクの安全基準が強化され、改修が義務化された。改修費用は一つのタンク当たり、少なく見積もっても1000万円から2000万円ほどで、個人事業主を中心に経営を圧迫。この年を境に廃業や撤退が一気に進んだ。

Source: Yahoo!ニュース(2018/03/25

このブログでガソリンスタンド危機については何度も取り上げていますが、この問題は消防法の規制と車の燃費向上によるものであり歯止めがかかる様子はありません。

 

ガソリンスタンドが減少の一途をたどる一方で、電気であればどんなド田舎でも来ています。

これ読んでる方で電気が来ていない場所に住んでる方いますか?

いませんよねw

そりゃそうですよ、日本の電化率(全世帯のうちで系統電源網が通っている世帯の割合)は100%ですもん。

 

世界的に見てもアフリカやアジアなどで未電化地域はありますが、もう世界人口の80%以上は電力にアクセスできるんです(もちろん地域によっては瞬断や停電など品質の問題はありますが)。

 

 

今すぐ内燃機関を無くせるわけではないので当面はハイブリッドなどで「徐々に」電動化を進めるべきではないか?みたいな意見もありますが、地域からガソリンスタンドが消滅するとエンジン車だろうがハイブリッドだろうが維持できません。

 



ガソリンスタンドですら維持できないのに水素なんて・・・

これは前述と同じ福島県の話です。

いわき市の根本通商(根本克頼社長)と日本水素ステーションネットワーク(東京、略称ジェイハイム)が共同で整備を進めていた「いわき鹿島水素ステーション」が5日、同市鹿島町に開所する。燃料電池車(FCV)に水素を充填(じゅうてん)、販売する商用定置式の開所は福島県内初、東北では仙台市に次ぎ2カ所目。

Source: 福島民報(2019/03/05

 

既存のガソリンスタンドが1000万円から2000万円ごときの改修費すら賄えずに潰れているのに、1箇所5億円程度といわれる水素ステーションのネットワークをこれから整備しようなんて頭オカシイとしか。

 

そんな金があるなら県内で困っている人のためにガソリンスタンドに設備投資したほうがはるかにマシ。

手段と目的を取り違えているとかそんなカワイイレベルの話ではなくて、これは狂気ですよ。

 

 

人口減社会の日本は撤退戦

撤退戦」って聞こえは悪いです(他に適切な言い回しが思いつかないのでそう言います)が、日本はもはや人口が減少するフェーズに入っているので、「拡大路線でやってきた従来の成功体験と訣別」し、痛みを伴ってでも「戦略的に縮む」こと、「人口激減後を見据えたコンパクトで効率的な国」へ作り変えることが求められています。

 

すなわち成長ベースでイケイケ・ドンドンの投資をしても人口が減っている中では投資を回収できないので、今あるものを活かして生活やサービスの質を落とさないようにすることを考える必要があるわけです。

 

過疎地域に何千万円・何億円も突っ込むぐらいなら、どうせ電気はどの家庭にも来てるんだし、クルマを買い替えるタイミングで補助金を出して電気自動車にしてもらったほうがサスティナブルだしスッキリするじゃないですか。

 

もちろん給油所が無くなるタイミングがクルマの買い替えタイミングと都合よく重なるわけではないので、プラグインハイブリッドなどを活用した激変緩和措置を講じる必要はありますが、少なくともガソリンスタンドの代わりに水素ステーションだなんて、人口が減っている中でやるべきことじゃない。

 

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