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EVシフトに先手を打ったVWはマイルドに人員削減。後手に回ると・・・

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EVシフトにともなうVWの人員削減が公式に報じられました。

管理部門の人員を最大7000人削減

対象は管理部門です。

独フォルクスワーゲン(VW)は13日、中核のVW乗用車ブランドで2023年までに管理部門の人員を5千~7千人削減すると発表した。23年までの電気自動車(EV)など次世代技術への投資は190億ユーロ(約2兆4千億円)とし、従来計画から80億ユーロ積み増す。人員削減などで23年までに59億ユーロのコストを削減し、増加する投資にあてる。

管理部門の人件費とその他の間接費用をそれぞれ15%削減する。人員削減は定年退職者の補充を抑える形で対応可能で、強制的な削減は必要ないという。経理や人事、調達などの従業員が対象で、独ウォルフスブルクの本社が中心になるとみられる。VWは独国内の工場でもEVシフトに伴い7千~8千人を23年までに削減する計画を進めており、効率化を加速する。

Source: 日経新聞(2019/3/13)

7千人というとたいへんな規模ですが、EV化の流れに潰される前に先手を打ったことでかなりマイルドな人員削減措置となっています。

 

もっともVWは2026年ごろまでに内燃機関の開発は終了することを明かしており、現役世代にとってもキャリアビジョンを描きやすいですよね。

「全方位戦略」とかいう名目で労働者を飼い殺しにするよりもはるかに良心的です。

 



アウディは約1万3千人削減!?

人員削減はグループ全体に及びます。

独アウディは14日、2022年までに150億ユーロ(約1兆9千億円)のコスト削減を実施すると発表した。工場や管理部門で人員を削減するほか、親会社の独フォルクスワーゲン(VW)や同じグループの独ポルシェと技術の共有を深め開発コストも減らす。記者会見では詳細について「5月に発表する」とし、明らかにしなかった。

独紙ハンデルスブラットは同日、アウディが全世界で15%の人員を削減すると報じた。事実なら約1万3千人規模に上る。従業員の半分以上を抱えるドイツ国内では25年までの雇用保障を従業員側と結んでおり、退職者の補充を抑えるかたちで実施する見通しだ。

アウディは報道に対し「約2千人いる管理職の10~15%を削減すること以外は決まった事実はない」とコメントした。

Source: 日経新聞(2019/3/15)

アウディの人員削減はVWよりも大規模ですね。

EVシフトとの関係は直接的には報じられていないものの、電気自動車を積極的に進める同社の方針とは無関係ではないでしょう。

 

対岸の火事?んなわけないでしょw

同じことは日本の自動車メーカーでも起こるのでしょうか?

結論からいうと、EVシフトによる再編は日本でも起きる可能性があります。

 

詳細は過去記事をご参照いただきたいですが、2019年の春闘では

春闘相場をリードするトヨタ自動車の労使交渉は決着が13日の回答日までもつれ込んだ。異業種を巻き込んだ競争が激化する中、高い危機意識を持つよう訴える経営側と労働組合側の「溝」を埋める議論に多くの時間を費やしたためだ。

(中略)

トヨタ労組の西野勝義執行委員長は「(会社が)生きるか死ぬかの危機感のところで、労使で隔たりがあった」と述べ、労組側の変革の必要性も認めざるを得なかった。

Source: JIJI.COM(2019/3/14)

ということで、労働組合側のプロレス体質が抜けきれていないことが露呈しています。

 

こうしてEVシフトへの対応が後手に回ると、、、業界全体でEVシフトが本格化し受け皿となる再就職先が無くなったところで現役世代が大量にリストラされる、という阿鼻叫喚の地獄絵図が待っているかも・・・。

 

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