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EV非接触充電のスタンダードができるかも?!WiTricityがクアルコムの部門を買収

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WiTricity、クアルコムの部門を買収

電気自動車(EV)の充電といえばプラグを差し込んで行うのが一般的だが、これをワイヤレスで行う技術を開発・提供しているWiTricityが同様の技術を持つクアルコムの部門を買収した。

この買収でWiTricityはクアルコムが持つ特許にアクセスできるようになり、一方でクアルコムがWiTricityの株主になるなど、一体となってEV非接触充電のスタンダード構築に取り組むことになりそうだ。

Source: Techable (2019/02/14)

WiTricityが保有する磁気共鳴方式は、位置ずれに強く送電効率に優れる一方で電磁誘導方式とくらべてシステムが複雑になるなどの技術的課題もあり、一時はクアルコムが開発していた電磁誘導方式のHaloがデファクト・スタンダードになりつつあるという状況にありました。

 

Formula Eがお好きな方の中には、クアルコムのワイヤレス充電を搭載したBMW i8のセーフティカーを見た覚えがある方もいるのではないでしょうか。

 

ところが2016年、日産自動車と共同で送電効率の向上と、異なるコイルシステム間の相互運用性の確保の向上という大きな成果を上げたことで形勢逆転。

全ての電気自動車が無線充電に対応する未来を考えたとき、異なる技術(コイル)間で互換性を確保できなければならない。

そこで2016年の夏と秋に、米エネルギー省アイダホ国立研究所(INL)とTDKが異なる技術間で相互接続性が確保できるかどうか、さらにその場合に高い効率を維持できるかどうかを試験した。トヨタ自動車とWiTricity、Qualcommの無線充電システムを検証した形だ。WiTricityは日産自動車と協力してシステムを提供、QualcommはインドTata Motorsの子会社である英Jaguar-Land Roverと協力した。

3.7kWから7.7kWまでの送受電を試験した結果、コイルの軸が正しい位置に確保できた場合、相互のシステム間で効率85-90%を超えた。互換性が確保できるメドが立ったということだ。

Source: スマートジャパン (2017/02/17)

 

一時はWiTricityは人員削減やオフィスの閉鎖などを進めていたのですが、IntelやFoxconnなどからの出資を経て息を吹き返し、結果的にクアルコムはEVワイヤレス充電部門のHaloをWiTricityに現物出資(クアルコムの技術や1500件超の特許などをWiTricityに移転)することでWiTricityの少数株主となりました。

 

両社はこれまで米Society of Automotive Engineers(SAE)Internationalによる規格標準化の場で競合していたのですが、事実上のクアルコムの白旗宣言を受けて標準化は加速しそうです。

 

いやぁ、ワイヤレス充電が普及する前に規格争いにメドが立って良かった!
ユーザーが人柱にされるなんて、たまったもんじゃないもんね!

 



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