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イケてるEVメーカーはクルマ屋じゃない

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テスラは自動車メーカーじゃない

元GM副会長のボブ・ラッツを始めとする自動車業界の重鎮がテスラのロードマップを理解できなかった理由は、テスラは自動車企業ではなくバッテリー企業だからだ。

テスラは、人や物の輸送をめぐり他の自動車メーカーと争う自動車企業ではない。テスラ車は、同社の主要製品であるバッテリーの“消費者”なのだ。このバッテリーは自動車だけでなく、巨大な蓄電施設や家庭、あらゆるタイプの電気設備に使用されている。

Source: Forbes(2018/12/23)

テスラは再生可能エネルギーの活用による持続可能な社会の実現を事業目標に掲げています。

このため再生可能エネルギーの貯蔵手段の一つとしてバッテリーの大量生産を手がけ、そして再生可能エネルギーをモビリティに活用する手段の一つとして電気自動車を製造しています。

 

つまりテスラは自動車メーカーじゃないんです。根本的に自動車メーカーとは視点が違うんですよね。

 

だから他社が全固体電池でちょっとぐらい航続距離が長いクルマを作ったり、ちょっとぐらい0-100km/h加速性能をがんばったところで、エネルギーインフラを利用する駒のひとつにすぎないのです。

 



Gogoroも電動バイクメーカーじゃない

テスラのような視点は新しいビジネスを築くうえで非常に重要で、台湾で交換型バッテリーによる電動スクーターのシェアリングビジネスを展開しているGogoroも同様のビジョンを掲げています。

Gogoro はスクーター企業ではなく、都市部のエネルギー管理と分配に焦点を置いたテクノロジーインフラ企業であると考えています。当社の技術は他の車やバイク、そして他の業界にも力を与えていくことでしょう。

Source: THE BRIDGE( 2017/09/27)

わかりますか、コレ?

 

もちろんテスラのクルマもGogoroのバイクもそれぞれ乗り物として優れていますが、それ以上に両社はモビリティなんて事業の中心に据えていないんです。

しかもCEO自らがこのようなビジョンを掲げているので、エネルギーインフラ関連の事業展開は非常にスピーディ。

つまり既存の自動車メーカーとは世界観もスピードも違うんです。

 

だから他社がちょっとぐらい出力の大きいバイクを作ったり、ちょっとぐらいサーキットタイムをがんばったところで、エネルギーインフラを利用する駒のひとつにすぎないのです。

 

テスラとゴゴロ、偶然の一致?

イケてるEVメーカーがインフラやプラットフォームを志向しているという類似点について、皆さんはどのような印象を持たれたでしょうか?

偶然の一致?それともパクリ?

いずれにせよ、モビリティとエネルギーは切っても切れない関係です。

 

日本でも同じようなことを考えている企業はあるんでしょうけど、既存の自動車会社でエネルギーインフラの事業を立ち上げようとしても、稟議や承認、社内調整にリソースを取られて前に進まないでしょう。

Society5.0に描かれる分散型エネルギーを活用したスマートな社会を実現していくうえで、社会全体を俯瞰したビジネスモデルを描くというのはますます重要になっていくので、テスラやGogoroのような世界観は大いに参考になるはずですよ。

 



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