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電動バイクレース最高峰MotoEテスト開始。意外な速さの秘密

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MotoEオフシャルテスト開始

『FIM Enel MotoE™ World Cup(FIM エネル MotoE™ワールドカップ)』は、23日から3日間、開幕戦の開催地、ヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトでオフィシャルテストを実施。

Source: motogp.com

2019年から新設される電動バイクレースMotoEのプレシーズンテストがスペインのヘレス・サーキットで始まりました。

電動モーターレーシング界注目の新カテゴリーですが、遅いといわれる下馬評を覆せるでしょうか?

 



MotoEとは?

『FIM MotoEワールドカップ』はMotoGPのサポートレースとして2019年からスタートする電動バイクのレースシリーズです。

使用するマシンはイタリアの電動バイクメーカー、Energica Motor Company(エネルジカ・モーターカンパニー)のスーパーバイク『Energica Ego Corsa(エネルジカ・エゴ・コルセ)』のワンメイクです。

 

エンジンバイクとのラップタイム比較

サーキットコンディションにもよりますので一概に比較できませんが、11月23日から同じくヘレスでテストがおこなわれた他のカテゴリーのマシンとラップタイムと比較してみましょう。

  • MotoE・・・1分52秒160
  • MotoGP・・・11月28日テスト予定
  • Moto2・・・1分46秒704
  • Moto3・・・1分45秒498

さすがに最高峰の1000ccクラスのMotoGPはMotoEとは比較にならないぐらい速いと思いますが、600ccクラスのMoto2に対しては約5.5秒落ちという位置づけです。

どうでしょうか?

意外と速いという印象ではないでしょうか?

 

市街地を走るフォーミュラEは航続距離と観客の安全のために意図的に車速を落として走っているので「EV遅えぇw」オジサンに馬鹿にされてますが、どうやらレーストラックであれば電動モーターレーシングはソコソコ速そうです。

 

とはいえ、ひいき目に見ても航続距離が短いことは否定できません。

2018-2019シーズンから投入されるフォーミュラEの第2世代マシンは電力不足によるマシン乗り換えが無くなりますので、MotoEもそのうちレースディスタンスが伸びてくることを期待しましょう。

 

エネルジカは電動レーシングバイクの古参

MotoEはイタリアの電動バイクメーカー・エネルジカのスーパーバイクによるワンメイクレースです。

マシンの主要スペックは以下の通り。

  • 原動機:油冷式永久磁石ACモーター
  • 最高速:250km/h
  • 最高出力:110kW(147馬力)
  • 最大トルク:200Nm(5000rpm〜)
  • バッテリー:リチウムイオン電池
  • 充電:DC急速充電(CCS Mode4)
  • ホイール:鍛造アルミニウム
  • タイヤ:ミシュラン製
  • フレーム:スチールチューブラートレリス
  • スイングアーム:鍛造アルミニウム
  • 車重:258-280kg

大量に搭載しているバッテリーのせいで車重はリッターオーバークラスのオートバイに匹敵するヘビー級ですが、最高出力は600ccクラスに同等レベルです。

航続距離の都合で決勝レースは10周程度とされ、20〜30周程度を走行するMotoGPの3分の1程度。レースにかかる時間は15〜20分程度とみられます。

 

ちなみに、マシンを供給するエネルジカは2014年に設立されたイタリアの電動バイクメーカーです。

電動バイクといえば洋の東西を問わずスクーターばかりという状況の中で、硬派なスーパースポーツタイプの電動バイクを手がける数少ない(唯一無二?)存在。

 

2014年設立からたった5年でFIMのオフィシャルサプライヤーになるなんて大抜擢のように見えますが、実はエネルジカは2009年から2013年にかけて開催されていたTTXGPという電動バイクレースに参戦していたeCRPチームが母体となっています。

TTXGPはFIM e-Powerとともに事実上MotoEの源流にあたるレースシリーズ。当時は電動技術が未成熟なこともあり盛り上がりに欠けて終了しましたが、それから5年経ってようやく機が熟したということでしょうか。

 

ということでポッと出に見えるエネルジカですが、実は電動バイクレース界では古参のひとつなのです。

 

意外な速さの秘密

以上より、MotoEの意外な速さの秘密をまとめると

  • サーキットレースなので遠慮なくスピードが出せる
  • スピードを出してもレースが成立する程度に電動技術が成熟してきた
  • もともとレースに源流持つマニュファクチャラーがベース車両を手がけている

ということになりそうです。

 

レース開幕が楽しみなMotoEですが、開催地と開催日は以下のとおり。

日付 開催地
2019年5月5日 ヘレス(スペイン)
2019年5月19日 ル・マン(フランス)
2019年7月7日 ザクセンリンク(ドイツ)
2019年8月11日 レッドブルリンク(オーストリア)
2019年9月15日 ミサノ(イタリア)

残念ながら日本では・・・見れません!

 

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