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水素ステーションが超法規的対応でセルフ式に。安全性は?

投稿日:2018年10月28日 更新日:

日本初のセルフ水素ステーション

JXTGエネルギーは10月18日、「ENEOS横浜綱島水素ステーション」(神奈川県横浜市)で、国内初となる燃料電池自動車(FCV)に水素をセルフ方式で充填できるサービスを10月23日から開始すると発表した。

FCVへの水素の充填作業は、高圧ガス保安法に基づき、国家資格と一定の経験年数を持つ保安監督者のもと、教育・訓練を受けた従業員のみがこれまで許可されていた。

今年5月に水素ステーション運営事業者の要望を受け、水素ステーションでのセルフ充填の要件や方法を示した「セルフ充填ガイドライン」を石油エネルギー技術センターが制定した。

これによってFCVユーザーは事業者と水素充填準備作業を行なう契約を結び、安全に関する講習を受講するなどの要件を満たすことで、水素を自ら充填するセルフ方式ができるようになった。

Source: Response

やったぁ!水素ステーションがセルフで利用できるようになるぞ!
じゃあ事業者と契約して、安全講習も受けてね!
め、めんどくせぇ・・・でもセルフだと少し値引きしてくれるんでしょ?
アァ?天下のENEOS様が値引きするなんて言ってんのか、オラ!

 



水素のセルフ充填がOKにできる理由

水素ステーションは、水素の漏洩防止と早期検知など様々な安全対策が施されています。

また、高圧ガス保安法などに基づき、高圧ガスの製造を許可された事業者(保安監督者と従業者)により運営されています。

このため、高圧ガスの製造の許可を受けた者でなければ、高圧ガスを取り扱う作業だけでなく、水素充塡のために行うノズル着脱などの準備作業も認められていませんでした。

ところが、今回のセルフ式水素ステーションでのドライバー(顧客)によるセルフ充塡は、高圧ガスの製造の許可を受けた事業者と顧客の関係を事業者とその従業者の関係とみなすことで可能、という無茶苦茶な法解釈にすることで可能になりました。

 

事故のリスクは?

セルフ式ということで真っ先に気になるのは事故のリスクですね。

水素は危なくないなんて意見もありますが、経産省の高圧ガス保安室は水素ステーションの規制緩和に関して安全性がリスクであるとしています。

水素の火炎は肉眼では見づらいので着色しているそうですが、これ事故が起きると火炎放射器になりますね。

 

と、まあ危険性ばかりを煽っても仕方ないので、1998年(平成10年)の消防法改正によりセルフ式が解禁されているガソリンスタンドの事故統計を参考にしてみましょう。

出典:総務省消防庁

年によってだいぶバラつきはありますが、平均するとセルフ式の事故率は14.7%、フル式は9.3%なので、やはり事故リスクは高まりそうです。

FCEVユーザーが人柱にならないことをお祈りいたしますw

 

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