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パナソニック、モビリティーサービス事業参入へ

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自動運転EVをスタートアップと共同開発

パナソニックは車や電車など様々な移動サービスを連携してワンストップで利用できるようにする次世代の移動サービスに参入する。自動運転の小型電気自動車(EV)をスタートアップ企業などと開発し、過疎地の高齢者の近距離移動などの提供を検討している。

(中略)

低速で目的地まで移動する自動運転のEVを用意する。消費者向けには買い物に不自由な過疎地の高齢者向けの移動手段として提供することを想定する。物流会社や自治体と組み、近隣の物流拠点から利用者の住宅までの宅配便の運搬の利用も見込む。パナソニックは電池を含む自動車関連事業の中長期計画の策定を進めており、この柱の一つとして盛り込む。

貨客双方に対応できる小型EVはパナソニックが独自開発するEV用プラットホーム(車台)を基盤にして、車体部分の開発・製造はEVのスタートアップ企業などと提携する。

Source: 日経新聞

パナソニックが提供を目指すMaaS(モビリティー・アズ・ア・サービス)の内容を整理すると以下のとおり。

  • 自動運転
  • 低速電気自動車(LSEV:Low Speed Electric Vehicle)
  • 想定顧客:過疎地の高齢者
  • ビジネス形態:BtoB(物流会社、自治体など)
  • 貨客両方に対応
  • 運用開始:2020年めど
  • プラットフォーム:パナソニックが独自開発
  • 車体の開発・製造:EVスタートアップと提携

 

内容については自動車メーカーとの直接競合を避けつつ、明らかにニーズがありそうなところを狙っているようなので、フムフムって感じじゃないでしょうか。

 

ひとつ気になるのは、車体の開発・製造をEVスタートアップと提携するという点ですね。

 



車体は新規開発か

これまでに公開されているパナソニックの小型電気自動車といえばコレ。

 

この車両は規格としては「超小型モビリティ」に属するとみられますが、超小型モビリティは日本中で実証実験をやりまくったにも関わらず、国交省と経産省、警察庁で意見が噛み合わず法整備が暗礁に乗り上げているといわれています。

つまり超小型モビリティ枠にこだわっていると、事業としての絵が描けない。

 

したがって、日経が報じているスタートアップと開発する車両は、少なくとも軽自動車枠以上の規格に適合するものになるものと予想されます。

逆に超小型モビリティ枠でやるのであれば、国内でマジメにビジネスを展開する気がないサインであると判断して良いでしょう。

 

提携するパートナーはAZAPAか

わたくし、EVの開発ができるベンチャーっていうとGLMやFOMM、タジマあたりしか思いつかなかったので、Twitterには適当なこと書いたのですが、いろいろ調べると、おそらくパートナーはAZAPAですね(間違ってたらごめんなさい)。

 

AZAPAは自動運転や自動車の制御技術に強みをもつ名古屋のベンチャーです。

AZAPAでは、独自開発した小型電気自動車LSEVを用いて、 ADAS(先進運転支援システム)及び自動運転の制御開発を行っています。自動運転の要となるセンシングデバイスには、日本を代表する光学機器 メーカが試作したステレオカメラやライダ(LIDAR)を搭載。 また、HMIとしてHUDの評価も行っています。 走る(インホイールモータ)・曲がる(ステアリング)・ 止まる(ブレーキ)のアクチュエータ制御システムも、MBD及びRCP手法を用いて、AZAPAが独自開発をしています。

Source: AZAPA

 

独自開発した小型電気自動車というのはコレですかね。試作車ですが確かに車両は作れそうです。

 

パナソニックが考える自動運転のLSEV(低速電気自動車)によるMaaSビジネスを考えると、ハードウェアとしてのクルマはこの程度で十分なのでしょう。

LSEVであれば動力性能や衝突安全性、各部の強度、振動・騒音などはかなりラクになるはずなので、一般的な自動車ほど過酷な開発要件は要らないです。

 

むしろAZAPAは制御技術やソフトウェア開発に強みをもっているので、次世代モビリティビジネスのパートナーとしては相応しいのかもしれません。

 

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