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米国の「電動車は終わる」んだそうですw

投稿日:2018年10月25日 更新日:

米燃費規制緩和の衝撃

米トランプ政権は2018年8月2日、自動車の燃費規制を緩和する具体案を発表した。

(中略)

政府が決められる燃費規制を緩和することに加えて、カリフォルニア州独自のZEV(Zero Emission Vehicle)規制の撤廃を提案した。2021年モデル(2020年発売)の車両から適用する。

ハイブリッド車(HEV)を中心とした電動車両は米国で普及せず、「死ぬ」だろう。電動車両の終わりの始まりだ。米国にとどまらず、世界で盛り上がる「EV(電気自動車)バブル」も弾けるかもしれない。

Source: 日経ビジネス

今のEVブームって、アメリカが牽引してんだっけ?
いや、中国だろ!

 

では直近の米国におけるEV/PHEVのセールスを見てみましょう。

EV/PHEV SALES September 2018
Source: EV Sales

半分以上テスラじゃねーかw
トヨタのプリウスやホンダのクラリティはともかく、日産リーフやシボレー、フォードあたりはアメリカで生産してるんじゃないの?
電動化のシンボルであるテスラを叩くことでデトロイト3の労働者の溜飲を下げて、とりあえず中間選挙に備えとこうって感じかな。

 

テスラを叩いたところで、いまさらアメ車のエンジンなんて競争力無いじゃんw
それ言わないの!

 

 



米国の一国二制度の行方

現在、アメリカの自動車の環境規制は一国二制度とも言える状況になっています。

 

ひとつは米連邦環境局(EPA)が定める「CAFE」(Corporate Average Fuel Economy:企業平均燃費)。CAFEは米国で販売される車に適用される燃費規制です。

 

もうひとつはカリフォルニア州が作成して現時点で全米合計10州が適用する「ZEV規制」(ゼロエミッションヴィークル規制)。

ZEVとは排出ガスを一切出さない電気自動車や燃料電池車を指すもので、州内で一定台数以上自動車を販売するメーカーはその販売台数の一定比率をZEVにしなければならないと定めています。

 

アメリカは中国に抜かれるまで世界ナンバー1の自動車製造・販売国でした。

そのアメリカで自動車販売台数が最も多いカリフォルニア州の規制は世界の自動車市場への強い影響力があったため、ZEV規制がEVブーム火付け役になったといっても過言ではありません。

 

ところが、デトロイト3(GM、フォード、クライスラー)は環境技術があまり得意ではないので電動化には否定的。

むしろ多少燃費や環境性能は悪くても、ピックアップトラックやSUVなど利幅が大きい車を優先させたいという思惑があります。

デトロイト3はデカイのがお好き

 

そんな中でEPAのスコット・プルーエット長官は、「(連邦政府案で一本化するよう)カリフォルニア州との協議を進める」と述べるなど、連邦政府として将来的にZEV規制を消滅させる方向で規制緩和を提案しています。

米政府は今冬の法案成立を目指すとしていますが、英字メディアによるとカリフォルニア州などが提訴に動き出すなど対立は激化しています。

 

それでも世界は電動化に向かう

アメリカがどうあがいても、自動車産業が電動化に向かう流れは変わりません

 

というのは、このブログで繰り返し主張していますが「EV化の本質は環境性能ではなく経済にあり」だからです。

 

現在ボトルネックになっているEVのコストパフォーマンスについては、まあミクロに見れば技術的に課題はいろいろあるんですが、マイクロトレンドでは先が見えています。

The upfront cost of EVs will become competitive on an unsubsidized basis starting in 2024. By 2029, almost all segments reach parity as battery prices continue to fall.

2024年までにEVのコストは助成金無しでも競争力を持つようになります。さらにバッテリーの価格は下落し続けるため、2029年までに全てのセグメントでエンジン車と同等水準に達します。

Source: BloombergNEF

EVのコスパがエンジン車を凌駕すれば消費者がエンジン車を選ぶ合理的な理由は無くなるので、いくら環境規制でエンジン車の延命を図ったところで無駄でしょう。

 

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