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電気自動車を借りると仮想通貨報酬がもらえるレンタカー

投稿日:2018年9月27日 更新日:

電気自動車を借りると仮想通貨がもらえる!

ブロックチェーン基盤の英エネルギープラットフォーム企業「Energi Mine(エナジーマイン)」は27日、同国の電気自動車レンタル企業「3F EV」とパートナーシップを締結したと発表した。エナジーマインは、「今後利用者が電気自動車を借りれば、これに対する報酬(リワード)として仮想通貨『エナジー・トークン』を提供する」と伝えた。

Source: fnnews.jp

EVが普及すればするほどCO2削減という行為はありふれたものになり、発行されるトークンは無価値に近づくような気がしますが。。。

 



CO2排出権先物価格は無価値に近づいているのか

似たような概念のものに、CO2排出取引というものがあります。

排出取引とは

排出取引(はいしゅつとりひき、英語:Carbon emission trading)とは、各国家や各企業ごとに温室効果ガスの排出枠(キャップ)を定め、排出枠が余った国や企業と、排出枠を超えて排出してしまった国や企業との間で取引(トレード)する制度である。排出権取引、排出量取引ともいう

つまりCO2排出量に金銭価値を付与して取引するというものですので、構想は仮想通貨『エナジー・トークン』と近いものです。

 

では排出量価格は無価値に近づいているのか、先物価格を見てみましょう。

無価値に近づいているとは思えない値動きをしています。

 

実はこの値動きにはカラクリがあって、CO2排出権価格は、

  1. 原油や天然ガスの需要が増大
  2. 原油や天然ガスの価格が上昇
  3. 原油や天然ガスの代替として石炭の消費量が増大
  4. 石炭はCO2の排出量が多いことから排出権の需要が増大
  5. 排出権価格が高騰

というように「風が吹けば桶屋が儲かる」方式で化石燃料の需要が増えると排出権の価値が上がるという構造になっています。

 

エナジートークンの矛盾

エナジートークンはCO2削減という行為に対する報酬という形で付与される仮想通貨です。

このトークンの価格を維持するには排出権と同じくある程度の化石燃料の消費、すなわちCO2削減という行為の価値を担保するためのカウンターアクティビティが存在する必要があります。

つまりCO2削減という行為が希少であるためには、どこかで化石燃料の消費が行なわれなければならない。

これはエナジートークンの本来の趣旨に反します。

 

このためトークンの希少性を維持するためにバーン(Burn:仮想通貨の流通量の削減)するなどのお手当が必要なはずなんですが、そこらへんが明らかになっていません。

energytoken公式WEBサイト

 

まとめ

CO2削減に金銭的価値を持たせるスキームは往々にして化石燃料の消費が価値(希少性)の裏付けとなってしまうので設計が非常に難しい分野です。

この矛盾を乗り越えることができると面白い仕組みが生まれるかもしれません。

 



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