五輪の前に実験終わらせてどうするの?
日本の自動車メーカーなど10社は、2年後の東京オリンピックの開催直前に都内の公道で自動運転の実証実験を共同で行い、最先端の技術をアピールすることになりました。
自動運転の実証実験には、トヨタや日産、ホンダなど日本のメーカー10社が参加し、それぞれが開発した自動運転技術を搭載した乗用車やバスなど合わせて80台を使って行われます。
具体的には羽田空港の利用客をバスで周辺施設に運んだり、乗用車が高速道路を自動運転で走行して都心部に移動したりするほか、競技会場がある台場などの臨海副都心を走行する計画です。
実験は東京オリンピックの開幕を前にした2020年の7月6日から7日間にわたって行われ、世界各国から多くの人が訪れる中、日本メーカーの最先端の技術をアピールすることにしています。
日本自動車工業会の豊田章男会長は、記者会見で「自動運転の実証実験を通じて、未来のモビリティー社会の一端を多くの人に感じていただきたい」と述べました。
Source: NHK
東京五輪の開催にあわせて、日本の自動運転技術を世界にアピールするのだそうです。
東京五輪は2020年7月24日に開幕。そんでもって自動運転の実証実験は7月6日から13日まで。
五輪の1週間以上前に終わるような実証実験で、どうやって世界にアピールするんでしょうか?
ズレてるのは日程だけじゃない
「自動車メーカー10社 東京五輪前に自動運転の実証実験へ」
パフォーマンスじゃなくて、会期中に実際の旅客輸送までやんないとアピールにならないんじゃない?
生ぬることやってると、北京五輪の後出しジャンケンで全部塗り替えられちゃうよ。https://t.co/4zyDJBS3yo
— ごぼう氏@電気自動車 (@evjournal_jp) 2018年9月20日
都、自動運転開発・サービス創出支援 18年度に初予算
東京都はオリパラを自動運転のショールームにするならもう少し力を入れないといけない。
先に世界に向けて発信しとかないと、2022年の冬期五輪は北京だから後出しジャンケンで全部持ってかれちゃうよ。https://t.co/nbQdXpOeuz
— ごぼう氏@電気自動車 (@evjournal_jp) 2018年8月19日
日程だけじゃなく戦略もズレてます。
中国が自動運転に力を入れているのはご承知のとおり。
北京の冬季五輪は2022年。4年後ともなると中国は自動運転のみならず先端技術を一気呵成にアピールしてくることは想像に難くありません。
だから東京五輪では、専用レーンでも低速モビリティでも何でも良いからとにかく会期中に商用運用して、自動運転=先進技術というコンテンツを消費し尽くさないと、後出しジャンケンで全て持っていかれますよ!
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