テクノロジー 電気自動車

水素燃料電池鉄道が有望かもしれない6つの理由

投稿日:2018年9月20日 更新日:

ドイツ、世界初の水素燃料電池列車の運行を開始

ドイツ北西部で、世界初の水素燃料電池で走る列車の運行が開始された。ガーディアン紙が報じた。

Source: SputnikNews

いつもFCVをdisりまくっている当ブログですが、燃料電池自体は使いどころを間違えなければ有望だと思っています。

 

その中でもとりわけ鉄道での活用は筋が良い!

というのは、FCVでネックとなる問題が鉄道では目立たなくなるから。

それでは鉄道と水素燃料電池の相性の良さをご紹介しておきましょう。

 



鉄道と水素燃料電池の相性が良い理由

インフラが局所的で済む

自動車で水素燃料を使う場合、全国の津々浦々に水素ステーションを設ける必要があります。

ところが鉄道は駅間を行き交うだけですので、適切な場所に拠点を設ければ効率的なインフラ運用ができます。

 

計画的な運用ができる

「水素は3分チャージが可能」がウソであるのは、ステーション側で水素を予圧・予冷する賢者タイムが存在するから。

ところが鉄道は予め決められたスケジュールで運行されるので、賢者タイムを見越して水素ステーションを運用すれば待ち時間はかからないでしょう。

 

スペースにゆとりがある

FCVは自動車という小さいスペースに水素を押し込まなければならないので、70MPaものアホみたいな超高圧水素タンクを使わざるをえません。

そして超高圧水素タンクを使うがゆえに、賢者タイムやコスト、安全性の問題が表面化してしまいます。

逆にスペースの要求がうるさくない鉄道であれば、わりと低圧で水素を貯蔵できるので、水素の取扱いはグッと楽になるはずです。

 

出力変動が穏やか

自動車に比べると鉄道はストップ・アンド・ゴーが少ないので、反応がトロい水素燃料電池でも追従できる可能性があります。

減速時のエネルギーを再利用するためにバッテリーは搭載していると思われますが、クルマほどの重要度ではないでしょう。

単独で運用できる

自動車用のインフラを広めるためには他社を巻き込まなければなりませんが、鉄道は特殊なインフラであっても単独で運行できる点は大きなメリットですね。

たとえ技術的に難しくて同業他社の仲間が増えなかったとしても、インフラを他社と共有する必要が無いので問題なし。

 

ディーゼルよりもCO2排出量が少ない

水素燃料電池の列車の用途は、ディーゼルカーの代替となることが考えられます。

ディーゼルカーは運転経費こそ電車には劣りますが、発電所や変電所、架線など車両を動かすための設備が不要なため、輸送量が小さい路線では経済的であるとされています。したがってディーゼルカーと同様のメリットが享受できるものと考えられます。

また自動車のデータで考えると、水素燃料電池とディーゼルエンジンでWell to WheelのCO2排出量を比較すると、水素のほうが圧倒的に優位ですので、環境負荷は小さくなるでしょう。

 

まとめ

ということで、水素燃料電池を鉄道に活用するのはわりと合理的である、ということがお分かりいただけたのではないでしょうか。

今回の例は鉄道ですが、同様の運行スタイルである船舶や航空機なども有望な分野であるものと推測されます。

 

日本の水素関連産業も、車載という無理筋な用途にリソースを割くのではなく、さっさと有望な用途に転用して成長産業としての軌道に乗せるべきではないでしょうか。

 

関連記事

水素自動車が普及しない10の理由

【朗報】日産が燃料電池車に見切り

水素燃料電池は定置型バッテリーでもバナジウム電池に敗れて終了w

トヨタの水素社会の夢、EVブームが侵食-FCV薄れる存在感

もうやめよう!水素社会というバベルの塔

1ヶ月で採算が合う?!奇跡の水素スタンドを岩谷産業など2社が整備へ

 



-テクノロジー, 電気自動車
-

Copyright© 電気自動車と自動運転の最新ニュース:EV Journal , 2018 All Rights Reserved.