BMWがブロックチェーンスタートアップBloomと提携
BMWグループの金融部門は顧客体験の価値向上を目的とし、ブロックチェーンスタートアップ企業のBloomとの提携を発表しました。
主な目的としては 顧客の融資をブロックチェーンベースのアプリで行うことで、個人情報流出を防ぐためのセキュリティの向上と業務の簡略化・効率化および自動化を狙ったものです。
Source: CoinHack
「BMW金融部門がブロックチェーンスタートアップとフィンテックで提携」
顧客情報の管理にブロックチェーンを活用するのだそう。
すでにプロジェクトに参加しているMOBIを活用するのかと思ったら違うのね。https://t.co/bkbTvb9zfE
— ごぼう氏@電気自動車 (@evjournal_jp) 2018年9月17日
顧客の融資をブロックチェーンベースのアプリでおこなうとのことです。
いわゆるDApps(ダップス/分散型アプリケーション)の活用であるものとみられます。
DAppsとは?
自動車関連産業の方には耳馴染みのない言葉だと思います。
DAppsの定義は下記のとおりです。
①アプリケーションがオープンソースであること。また、オペレーションが自動で、中央による管理ではないこと。アプリケーションは提案やフィードバックに応じてプロトコルを適合させることができるが、すべての変更においてユーザーのコンセンサスを得る仕組みであること。
②アプリケーションのデータや記録は、公開・暗号化されたブロックチェーンを利用していること。
③オープンに流通可能な暗号化トークンを持ち、アプリケーションを利用する際にはそのトークンを利用すること。また、ユーザーに報酬が発生する場合はそのトークンによって報酬が支払われること。
④アプリケーションへの貢献が暗号アルゴリズムによって証明され、それに従ってトークンが生成されること。
要は従来のように企業(中央管理者)がサービスを提供するのではなく、非中央集権的かつ分散的なプラットフォームでアプリケーションが運営されるというものです。
したがって、BMWの金融部門が関与しているとはいえ、運用されるアプリケーションはBMWのサーバーにデータが保存されていることはなく、またBMWの意思で中身を改ざんしたりすることなども困難なものとなります。
DAppsはまだまだマイナーな技術分野ですが、情報セキュリティへの活用が期待されています。
これを実現するのが仮想通貨「Bloom」。
Bloomとは?
Bloomの基本情報は次のとおり。
この通貨の性格上、クレジットスコアの保存や資金の融資・決済などが向いている分野のようですね。
それもそのはず、スマートコントラクトが活用できるEthereumがプラットフォームになっています。
仮想通貨は一時期の狂乱相場は完全に落ち着きましたが、このように実際の産業分野への活用を試みる動きがジワジワと広がっています。
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