社会 電気自動車

空前の電気自動車(EV)ブームは空振りに終わる、というウソw

投稿日:2018年8月28日 更新日:

こんばんは、ごぼう氏です。

朝っぱらから「騙されるな、空前の電気自動車(EV)ブームは空振りに終わる」という、段落ごとにウソが散りばめられているなんとも香ばしい記事を見つけてしまったのでご紹介します。

マスコミが騒ぐ新技術のほとんどは眉唾、というウソ

なのだそうです。

ソース記事で例として挙げられているのは戦後の「空飛ぶ自動車」、20~30年前の「常温超電導」。

いずれも期待先行の空回りであり、その経験則をもとに「AI」や「量子コンピューター」、「電気自動車」もうまくいかないんだとか。

歴史の中でうまく行かなかったものを挙げると確かにそうなんですが、これは物事を片側から見た視点にすぎません。

 

じゃあ逆に社会に浸透したテクノロジーといえば「LED」「コンピューター」「インターネット」「スマホ」・・・まあいろいろあるわけですよ。

 

短期的には世間が騒いだりスルーしたりいろいろありますが、歴史を見ればうまくいった新技術も存在するわけで、根拠もなく新しいものを否定するのはお門違いです。

 



電気自動車、消費者は本当に買うのか、というウソ

今回の「電気自動車ブーム」が始まってすでに10年は経つと思うが、読者が街で電気自動車に遭遇することはまず無いはずである。

日産リーフだけで国内累計10万台以上売れてるのに「遭遇することはまず無い」って目ぇ大丈夫か?

 

試しに2018年7月の新車販売ランキングを見てみると、リーフより下にも結構有名どころの車種が見うけられます。

 

マジで眼科行ったほうが良いんじゃないかw?

 

電気自動車は不便である、というウソ

給油に比べるとEVの充電は時間がかかる。そして充電ステーションはまだまだ少ないが利幅が薄く商業化は難しい。

ここは分からんでもない。

 

ただそれはエンジン車と同じ乗り方をしようとした場合の話。

家や職場の駐車場に充電器がある人にとってはわざわざガソリンスタンドに行く手間は省けるし、SAやショッピングセンターでも充電器付き駐車場は一等地に駐車スペースがあり施設や店舗に近いというメリットもあり、使い方によってはエンジン車よりも便利で快適です。

 

無論そんな恩恵にあずかる人ばかりじゃないことは承知の上ですが、クルマのように大量生産が求められる工業製品であってもかなりペルソナを絞って企画されています。

だからアレもできねー、コレもできねー、と愚痴ばかり垂れるユーザーは残念ながらそもそもターゲットじゃないんです。軽トラで買って2人しか乗れねーとか、アルファード買って狭い道が走れねーとか言ってるレベル。

 

電気自動車にまだまだ進歩すべき余地があることは否定しませんが、それでもリーフは国内累計10万台も売れてます。

 

電気はクリーンでは無い、というウソ

Well to Wheel(油井から車輪)でCO2を評価しようとする心意気は評価したい。

でもWell to Wheelで語るならデータを出さなきゃ。

二酸化炭素排出量の比較(Well to Wheel) 出所:(財)日本自動車研究所「総合効率とGHG排出の分析報告書」

 

どこをどう読んだらEVよりもガソリン車やハイブリッド車が優位という結論になるんだ??

 

電気に頼ると社会は脆弱になる、というウソ

地球温暖化よりもはるかに恐ろしいのが「太陽風」による「磁気嵐」である。

(中略)

1859年の太陽嵐は有名で、現代であれば同規模の嵐がやってきたら「電気文明」はひとたまりもないはずだが、1879年にエジソンが白熱電球を発明する前の出来事で、「電気時代」以前であったため事なきを得たに過ぎない。

(中略)

ちなみにハイブリッド車は、「自家発電」できるので、このような災害の際にも大いに頼りになる。

ハイブリッド車は太陽風がやってきても頼りになるんだそうです。

 

やべー、腹いてーーーwwwww
そこ、笑わないの!

 

今どきエンジン車でも電子デバイスだらけなんだが、もう少しクルマのこと勉強してから記事書いたほうが良いんじゃないかw?読者ナメてんのか!?

出典:矢崎総業、車のワイヤーハーネス

 

環境自動車の伏兵LPG自動車に注目、というウソ

二酸化炭素排出量を全くゼロにするというのであれば水素しか選択枝が無いが、LPG、LNGもガソリンやディーゼルに比べれば二酸化炭素などの環境負荷はかなり低いのだ。しかも燃料費が安い。タクシーにLPGが普及した最大の理由が価格の安さである。

じゃあ安いはずのLPG車がなぜ一般に普及していないのか。

 

まずインフラが圧倒的に不足しています。地方を中心に不足が叫ばれ始めているガソリンスタンドですら国内に30,000件あるのに対して、LPGステーションは19,000件。

 

そしてタクシーのトランクを見たことがある方はご存知と思いますが、でっかいタンクが必要なのでスペース効率が悪い。

しかも高圧ガスは液体燃料やバッテリーと違って円筒形のタンクにせざるを得ないので設計レイアウトの自由度が低い、すなわち商品としての魅力が出しにくい。

 

あと、LPG車は安い安い言いますが、車両そのものは車検とは別に6年毎にボンベの検査を受ける必要があるなどメンテナンスコストはエンジン車よりも割高です。

このためLPG車は年間で平均6万kmも走るタクシーなら10万km走ってようやくトントンぐらいのレベルになりますが、年間1万km程度しか走らない一般の乗用車がLPGを使うとメンテナンスコストばかりがかさんでしまいます。

 

燃費の面ではLPGはガソリン税や暫定税率が掛からないので単価は安いですが、それでも最近のエンジン車やハイブリッド車は優秀なので自家用車レベルではLPG車のランニングコストにメリットはありません。

 

ソース記事の出どころはコチラ、という本当の話

今日ご紹介した読むに耐えない「騙されるな、空前の電気自動車(EV)ブームは空振りに終わる」というウソだらけの記事を書いたのは、株式会社大原創研代表取締役の大原浩氏でした。

 

いろんな意味でおもしろいので、この方の自動車関連の記事はこれからもチェックしてご紹介していきたいと思いますwww



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