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電気自動車とエネルギー安全保障

投稿日:2018年8月15日 更新日:

こんばんは、ごぼう氏です。

8月15日は終戦の日ですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

当サイトは電気自動車関連の最新情報をご紹介しているサイトですが、お盆で自動車関連のニュースが「夏枯れ」状態ですので、今日は電気自動車とエネルギー安全保障という観点で戦争を考えてみようと思います。

太平洋戦争と石油

先の大戦の開戦のきっかけとなった出来事には様々なものが挙げられますが、そのうちの一つが1941年のABCD包囲網です。

これは東南アジアに進出した日本に対して行われたアメリカ(A:America)、イギリス(B:Britain)、中華民国(C:China)、オランダ(D:Dutch)の4カ国による経済封鎖です。

その中でも日本に大きな影響を与えたのが石油の禁輸。当時から石油資源を海外に頼っていた日本にとって石油禁輸は国家の存亡を左右する死活問題でした。

こうした状況に対して日本は外交努力によって事態の打開を試みていましたが膠着状態から抜け出せず、それまで戦争に終始慎重なスタンスをとってきた東條内閣と海軍が開戦に傾き、そして新聞等のメディアに煽り立てられた世論の後押しもあって、1941年12月の真珠湾攻撃に突き進むこととなりました。

当然、連合国側その点を見抜いていたうえで「最初の一撃」を日本に撃たせるための罠を仕掛けたわけですが、兵糧攻めの苦しさからその罠にまんまと引っかかってしまいました。

 



石油依存の危険性

罠にはめられた戦争の結末はご存知の通り。

日本は300万人以上の犠牲者を出し、大都市は焦土と化し、沖縄には鉄の暴風が吹き荒れ、そして本土に二発も原爆を落とされてしまいました。

そんな酷い目にあった日本はエネルギー安全保障がいかに重要であるかを身をもって知っているはずなんですが、先の大戦から73年も経っているにも関わらず、未だに石油は日本の一次エネルギーの構成比率の約40%を占めています。

さらに石油消費の中でも最大の需要を誇るのが自動車セクターであり、石油消費全体の約40%を占めます!

出典:石油連盟「今日の石油産業データ集」

 

この事実に対して、21世紀にもなってABCD包囲網なんてありえないでしょ、なんてあなたは言い切れますか?

日本の石油の多くは中東などの政情が不安定な地域から、ペルシア湾やマラッカ海峡、南シナ海といった超キナ臭いシーレーンを通って輸送されています。

 

石油調達に関連するこれらの国々をあなたは信用できますか?

アノ国やコノ国・・・私は全く信用できません!ABCD包囲網に匹敵する事態に陥っても全く不思議じゃないと思っています。

日本のシーレーンの要衝である南シナ海のスプラトリー諸島に軍事拠点化された人工島が作られている

 

自動車業界ができること

これが昭和時代だったら自動車はエンジン以外に動力源が無かったので、「そうは言っても他に選択肢が無いんだからしょうがないよね」で見て見ぬふりができたわけです。

でも時は平成も終わろうという2018年。すでに電気自動車は実用に耐えうるところまで来ています。

電気であれば石油以外の一次エネルギーも利用できますし、将来的には再生可能エネルギーによるエネルギーの自給自足という選択肢も視野に入ってきます。

こうした技術がありながらもなお、ガソリンや水素といった一次エネルギーを輸入に依存する形態に固執し思考停止を続けることは、戦争の教訓を無駄にするようなもの。

 

仮に「現代のABCD包囲網」が仕掛けられたときに、未だに石油に依存し続ける私たちは「他に選択肢が無かった」と胸を張って後世に説明できるでしょうか。



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