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日本のEVは冠水路なんて織り込み済みです

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EVで冠水路を走っても感電しません

この度の西日本の豪雨で被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。

 

昨今、電気自動車やハイブリッド車が冠水路を走行したり水没したりすると危険だという情報がネット上で流れています。

国土交通省は7月9日、大雨等による浸水や冠水被害を受けて水に浸った車両について、外観上問題がなさそうな状態でも、感電事故や、電気系統のショート等による車両火災が発生するおそれがあると注意喚起した。

Source: CarWatch

まあ、これほどの災害なのでトラブルが無いとは言いませんよ。

 

しかし、元自動車メーカー中の人として一言いわせていただきます。

 

日本の自動車メーカーはてめぇらド素人が思いつくような冠水路ごときのシチュエーションなんぞ、織り込み済みで設計しとるわ!

 

この件に関して、日産公式ツイッターも反応しています。

さすがにバッテリーの端子間に導体が挟まって短絡したとか、ニコイチの事故車でバッテリーケースにヒビが入っているとか、ユーザーが魔改造してたとか、そんなことはメーカー側も関知しないでしょう。

でも洪水や水没で感電なんてアホでも思いつくようなことなんて想定内。

 

むしろ冠水路でクルマが浮いて立ち往生するとか、浸水した車から逃げ遅れて車室に閉じ込められるとか、そっちのほうが心配です。

 

 

私は日産と何の関係も無いですし、もちろん日産の設計要件なんて見たことないし、見たことがあったとしてもブログに書くことなんてできません。

しかし日常的に洪水が発生する東南アジアでもリーフが販売されているぐらいなので、間違いなく冠水路は考慮されているはず。

タイなんて洪水は日常茶飯事

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自動車メーカーは皆さんが思っているよりは、ちゃんと物事を考えてクルマを作ってるのでご安心ください。

 

自動車の安全は設計で担保されている

自動車に限らず、人命を預かる工業製品は事故や故障を未然に防ぐためにFTAやFMEAといった設計ツールを使うのが常識です。

FTA?FMEA?なにそれ?

 

FTAとは、

FTAとは望ましくない事象(トップ事象)からその原因を逐次下位レベルに展開して、トップ事象とその原因の関係を定性的・定量的に把握する目的で用いられる手法です。

です。

例えば「ドライバーが感電する」というトップ事象に対して、その原因として考えられる事象を「バッテリー端子が短絡する」とか「バッテリーケースから漏電する」といった事柄に対して一つずつ原因を深掘りして、真の原因を把握する手法です。

こうやって書くだけでも、洪水や冠水路なんて真っ先に思いつきますよね?

おそらく、こういったプリミティブな事象は間違いなく考慮されているはずです。

 

一方、FMEAは

製品を成す部品の故障モードを挙げ、これらの故障モードが製品に及ぼす影響を予想することにより、潜在的な事故・故障を設計段階で予測・摘出することで重大な事故・故障を予防する。

です。

例えば、「バッテリーケースのパッキンが不良品だった」という故障モードから、製品に及ぼす影響を予想することで重大事故を未然に防ぐというものです。

 

こちらは故障部位から最悪事象を想定する手法なので、バッテリーの短絡といった素人でも思いつくレベルの事象は当然のごとく考慮されていることでしょう。

 

まとめ

元自動車メーカーの中の人として、ハッキリ言っておきます。

 

スイマセン、いきなり怒ってしまいました。。

 

でもEVが誤解されたせいで地方の活性や復興が遅れる、なんてことがあってはなりません。

これから西日本は復興が始まります。

自粛なんて言わずにみんなでガンガン車に乗ってお金を使って、被災地を盛り上げていきましょうね!

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