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日産:欧州でディーゼル撤退へ 電動車に資源集中

投稿日:2018年5月8日 更新日:

日産自動車が、欧州でディーゼルエンジンを搭載する乗用車の販売から撤退する方針を固めたことが7日までに分かった。欧州で厳格化する環境規制に対応するためで、乗用車の車種を新型に切り替えるタイミングでディーゼル車を廃止する。電気自動車(EV)など電動車両の開発に経営資源を集中する考えだ。

Source: 産経新聞

ディーゼルエンジン終了のお知らせ

フォルクスワーゲン(VW)がディーゼル車で排気ガスの不正をやらかしたのが2015年。

その後、アウディベンツなども同種の不正をやらかしました。

エンジンの走行性能と排ガス、燃費性能は相反するところがあって、年々厳しくなる規制に対応しながら商品魅力を向上しようとすると、さすがにノウハウが豊富な老舗メーカーでもかなり苦しいんだと思います。

もちろん不正行為は許されざることなんですが、心情的にはディフィートデバイスに手を出したくなる気持ちもわからなくはない。

ディフィートデバイスとは

内燃機関を有する自動車において、排気ガス検査の時だけ有害な排出物質を減らす装置を指す。日本では2013年より3.5t以上のディーゼル自動車に対しては違法とされ、2017年9月よりアメリカ合衆国および欧州連合と同様に、限定条件無しで全て違法となった。

だからVWは不正の禊という名目でこれぞ好機とばかりに電動化にシフトして、厄介なディーゼルからアッサリ手を引いたわけです。

今後はディーゼル車をなくし、代わりにEVやハイブリッド車(HV)など電動車両を拡充する。欧州で2025年までに、年間の新車販売台数のうち半数を電動車両にする計画。

ということで、日産も経営資源の選択と集中という観点から、将来性のないディーゼルエンジンに見切りをつけて電動にシフトするということでしょう。



トヨタやホンダもディーゼル廃止の動き

「欧州向けの乗用車から2018年内にディーゼルエンジン車をなくす」。トヨタ自動車専務役員でトヨタモーターヨーロッパ社長兼CEOのヨハン・ファン・ゼイル(Johan van Zyl)氏は、こう公言する。

(中略)

欧州市場向け乗用車においてディーゼルエンジン車の廃止に動いているのは、トヨタだけではない。ホンダも、一部車種においてその動きを見せ始めた。

Source: 日経xTECH

日系メーカーでは日産が初かと思ったけど、初動はトヨタ・ホンダのほうが早かったみたい。

まあみんな同じこと考えてるんですね。

 

エンジンの環境性能が高度化すればするほど電動化が進む

あくまで私見ですが、この内燃機関から電動へシフトする動きは環境規制が厳しくなればなるほど加速するでしょう。

高度なエンジン技術は短期的には対他競争力になるんでしょうけど、いかんせん内燃機関は開発に莫大なノウハウとリソースを要します。

このことはキャッチアップする側にとってはこれからエンジン開発競争で勝ち抜くのはムリゲーであるということを意味します。

初めから負けることがわかっているゲームに挑むアホはいませんよね?

 

ということで、エンジンで先行する企業はジレンマを抱えているはずです。

これまでどおり良い子ちゃんぶってエンジンの環境性能を突き詰めると、追いつけない人たちは電動に逃げちゃいます。とはいえ、仲間が増えるぐらい低レベルなエンジンにするとパクられて競争力が無くなっちゃいます。

まさに前門の虎、後門の狼

 

電動車の競争力が年々高まっている中で、エンジン車は岐路に立たされています。

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BMWもやらかしました。



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