企業

ソフトバンク、中国EVメーカーNIOの株式取得で協議

投稿日:2018年4月28日 更新日:

ゴールデンウィークに面白いニュースが来ましたね!

ソフトバンク グループは、中国の電気自動車(EV)メーカーNIOの上場時に同社株を取得する方向で協議している。関係者が明らかにした。これで新興企業NIOの評価額がさらに押し上げられる可能性がある。

上海に本拠を置くNIOは、 米テスラ のライバルとして浮上しつつある。昨年12月には自社初の生産となるスポーツタイプ多目的車(SUV)のEV版を発表し、注文の受付を開始した。関係者の話では、今年下半期のニューヨークでの新規株式公開(IPO)に向け準備を進めている。

ソフトバンクは2億ドル(約220億円)相当の株式を取得する可能性がある。NIOは上場で20億〜30億ドルの調達を目指している。ソフトバンクとの協議は継続中で、計画は変わる可能性もあるという。

ソフトバンクとNIOの広報担当者はコメントを控えている。

Source:  The Wall Street Journal

中国のEVメーカーNIOの概要

中国の電気自動車(EV)メーカーNIOについてご存じない方のために、同社の概要を簡単にまとめます。

 


 

NIOは中国に拠点を構える世界的な新興自動車メーカーであり、ハイパフォーマンス&プレミアムな電気自動車の設計と開発に特化した企業です。漢語表記は『蔚来汽车』。『中国版テスラ」』とも称されます。

生産拠点は保有しておらず、製造はJAC(安徽江淮汽車)に委託しているとされるます。いわゆるファブレスの自動車メーカーですね。

中国に拠点を置くベンチャーのNio社は、テンセントや百度(Baidu)、セコイア・キャピタル、レノボなどから10億ドル(約1140億円)もの出資を受けており資金力は十分

日本のEVベンチャーが軒並み青色吐息?であるのとは対照的ですね。

世界19ヶ所のR&D拠点には、大手自動車メーカーやハイテク企業出身者を中心に4000人以上の設計・開発スタッフが在籍しています。

2016年11月に発表されたEVスーパーカーEP9は、価格は148万ドル(約1億6,600万円)。4輪にそれぞれ電気モーターを搭載し、合計最高出力1メガワット(1,360ps)、最高速度313km/h、0-200km/h加速はわずか7.1秒という性能を誇ります。

2017年5月にニュルブルクリンクの量産車最速タイム(06:45.900)を叩き出しました

また同社は2014-2015年シーズンよりFormula eに参戦しており、ネルソン・ピケ・Jrのドライブで同シリーズ初代ドライバーズタイトルを獲得しています。

2017年12月には第二弾の量産EVであるES8を公開しました。

同モデルは7人乗りSUVであり、EVパワートレインは2モーター方式のAWD。

フル充電での航続距離は約500km。バッテリーは交換方式を採用しており、バッテリー残量が減少した場合は満充電状態のバッテリーと交換することが可能です。

価格は44万8000元(約760万円)であり、Tesla Model Xの83万6000元、BMW X5の59万6300元よりも割安な設定となっており、レベル2の自動運転機能も備えています。

同社はTesla同様、ES8の走行データを収集しレベル4の完全電気自動車用ソフトウェアを開発していくとしています。

なおNioの自動運転チームを率いるのはアップルの自動車プロジェクトやTeslaのオートパイロットプロジェクトに所属していた人物が関与しているといわれています。

 

SoftBankの自動車攻勢がスゴい

NIOもスゴいですが、ここ最近はソフトバンクの自動車関連領域に対する攻勢もスゴいですね。

ソフトバンク、リチウム空気電池の実用化2025年目指す

ソフトバンク、自動車産業にじわじわ接近

ソフトバンクはホンダとAIやコネクテッドカーの領域で協業してたりもするんですが、大手メーカーはレガシーコストが大きく組織的にも肥大化しすぎて経営効率が悪いので、あまり深いところまで踏み込んでくることは無いでしょう。

昨今、EVに関しては既存メーカー vs スタートアップ&IT系連合で2つのスタイルに分かれてきているような気がしますね。

  • 既存メーカー系(トヨタ、日産、ホンダ等):
    品質・機能重視、動きは遅い、全方位戦略、過去のノウハウ大(≒負の遺産大)
  • スタートアップ&IT系連合(Tesla、NIO等):
    UX重視、動き早い、EV特化戦略、過去のノウハウ小(≒負の遺産小)

みたいな感じですね。

スタートアップ&IT系の代表格であるテスラは今まさに生産体制や量産品質に苦しんでいますが、甘く見てると今に痛い目にあいますよ。

嗚呼、この危機感の無さはいつぞやの電機業界と同じじゃないか・・・。

 

日本は自動車人材コスパ最強説

スタートアップ&IT系メーカーにとって喉から手が出るほど欲しいクルマづくりのノウハウですが、日本の自動車メーカーには優秀なエンジニアがゴロゴロいます。しかも給料が安い!

まだ自動車メーカーで消耗してるの?ハイスペ人材は薄給で雇えませんよ

続・まだ自動車メーカーで消耗してるの?あなたの会社に優秀な人材が集まらない理由

こういった優秀な人材は当然海外メーカーも目をつけているはずなので、これが本格的に流出し始めるとヤバいでしょうね。

これまたいつぞやの電機業界と同じ・・・にならないことを祈ります。

 

-企業
-, , , , , ,

Copyright© EV Journal , 2018 All Rights Reserved.