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ハーレーの電動バイク市販化決定!発売日や価格は?

投稿日:2018年4月25日 更新日:

ハーレーの電動バイク市販化決定!

2014年に米Harley Davidsonがプロトタイプを公開したLivewireの市販化が決定しました!

二輪車にも電動化の波が押し寄せている。台湾最大手のキムコは2021年までに世界で50万台の販売目標を設定。大型車では米ハーレー・ダビッドソンも19年に市場投入する。

Source: 日経新聞

二輪ビジネス的には非常に面白い展開になりそうですね。

四輪ではテスラが高級路線のEVを作りエコ一辺倒だった電気自動車の価値観をひっくり返しましたが、二輪ではベンチャーではなく老舗ハーレーが電動バイクの価値観に揺さぶりをかけます。

ハーレーはライバルに先駆けていち早く大型電動バイクに参入することで旋風を起こすことは間違いないでしょう。

 



発売時期は?

2018年1月30日の第4四半期の業績発表において「電動モーターサイクルで18か月以内に市場に衝撃を与える」と宣言しています。

「1年半後を目処に」とかではなくわざわざ「18か月以内」と言っていますので、発売時期は遅くとも2019年7月であるものとみられます。

ハーレーの電動バイクは2019年7月までに市販か

 

価格は?

同社COOは2014年にLivewireについて、

現段階の航続可能距離は顧客の求める半分程度で、いま販売すれば「顧客が支払ってもいいと思える価格の倍」になるだろうと発言したという。

Source: Autoblog

とコメントしています。

具体的な金額は示されていませんが、参考までにBMWの電動スクーターモデルであるC-Evolutionと車格が近いエンジンモデルであるC650GTを比較するとそれぞれ¥1,549,000と¥1,244,000ですので、電動モデルとエンジンモデルで約30万円の価格差があります。

BMW C-Evolution

現行のハーレーの商品ラインナップで車格が近そうなエンジンモデルを参考にすると、SPORTSTERシリーズのIRON 883が¥1,316,500ですので、BMWのエンジン→電動で30万円アップという相場で考えると160万円程度でしょうか。

 

一方、Livewireと同じネイキッドモデルで比較すると、米国Polaris社のVICTORY EMPULSE TTが$19,999(約218万円)で航続距離140マイル(約225km)となっています。したがって、VICTORYの事例を参考にすると220万円程度。

VICTORY EMPULSE TT

 

一般的に、EVの価格と性能はトレード・オフの関係にあります。

また他モデルとの部品共用や会社としての事業戦略なんかも絡んでくると適正価格があって無いようなものであり、正直なところハーレーがどの辺を落とし所として考えているか読めません。

 

ただ、電動バイクは市場や技術が未成熟ですので、「安かろう悪かろう」で中途半端なものを出すとエンジン車と比較されてしまいポジショニングに失敗してしまいます。このことはEV化で先行しているクルマの事例を見ても明らか。

ハーレーは趣味性の強いプレミアムブランドですので、Tesla Model Sのようにエッジの立ったプレミアムモデルに仕立てたほうが、後々のビジネスやブランドイメージを考えても得策でしょう。

 

したがって、ハーレーCOOの「顧客が支払ってもいいと思える価格の倍」というコメントと、VICTORYよりも知名度があって販売台数も見込めることを考慮すると、価格は200万円+α程度が妥当な水準ではないでしょうか。

 

航続距離は?

Livewireのプロトタイプは一説によると60マイル(約100km)と言われていましたが、市販版ではそれを上回ってくるものと思われます。

さすがにバッテリーは2014年からの5年間でエネルギー密度が倍になるほどの進化はしていませんし、バッテリーの積載量をガッツリ増やすと商品コンセプトが変わってしまいますので、航続距離が200kmを超えてくるということはまずないでしょう。

 

現実的にはBMWのC Evolutionの航続距離は100マイル=160km(ロングレンジモデル)、VICTORY EMPULSE TTが140マイル=225kmでしたので、キリの良い所で120マイル=193km程度あたりを狙ってくるものと予想されます。

 

ひょっとすると「エコモード」のような電費優先モードへの切り替えスイッチを設け、カタログスペックで200km超えを狙ってくることもありえますが、日系や欧州メーカーならまだしもワイルドなハーレーがそんなセコいことをするかどうか・・・。

 

免許、車検は?

日本の二輪免許は排気量によって区分されていますが、電動バイクにはこの基準はあてはまらないので定格出力によって以下のように区分されています。

定格出力 道路運送車両法 免許区分 車検
0.6kW未満 原付一種 原付 無し
0.6以上 ― 1.0kW未満 原付二種 小型限定 無し
1.0kW以上 軽二輪 普通二輪 無し

Livewireのプロトタイプは定格出力が公開されていませんが最高出力は74馬力(約54kW)ですので、原付一種とか原付二種のクラスに該当することはまずありえません。

したがって、普通二輪免許以上が必要となります。

 

またプロトタイプには変速機構が付いていませんでしたのでそのまま市販されれば普通自動二輪AT免許でいけるはずですが、商品魅力やモーター特性の都合でミッションが設けられることも考えられますので、普通自動二輪MT免許を取っておくのが無難な選択です。

 

ちなみに日本の法制下では電動バイクはどんなにモーター出力が大きくても普通二輪免許OKで車検も無いので、ユーザー側としてはかなりおいしいセグメントでもあります。

もっとも、このへんは制度上の「穴」みたいなものなので、今後、販売モデルが増えてくると法改正が入るかもしれません。

 

車名は?

2014年のプロトタイプに使用されたLivewireという名称は電動ハーレーについてのプロジェクト全体を指すものであるといわれています。

先ごろH-D REVELATIONなる商標が登録されたことから、これが使用されるものとみられていますが、まだ憶測の域を出ません。

 

量産モデル公開時期は?

仮に発売時期を2019年7月とすると、それに先駆けてどこかのモーターショーで公開されるはずです。

まず注目すべきはドイツで隔年開催されているIntermot。ただドイツではハーレーはそれほど人気は無いので、ここでの公開は見送りかも。開催日は2018年10月3日~8日です。

本命は毎年開催されている二輪最大のショーイベントEICMA(ミラノ国際モーターサイクルショー)です。開催日は2018年11月6〜11日です。このイベントでは各社がワールドプレミアモデルを投入してきますので最も有力な候補です。

大穴は米国ラスベガスで開催されるCES2019。もともとは家電ショーでしたが、昨今は自動車が電動化していることもありモーターショーみたいな雰囲気になっています。

ハーレーが今までとは違う新時代のユーザーを開拓するという意思を明確に打ち出すなら、モーターサイクルショーよりもCESのほうが有力かも。開催日は2019年1月8〜11日です。

 

ちなみに2018年は東京モーターショーは開催されないので、日本でワールドプレミアされるというのは考えにくいです。

 

スペックは?

Livewireの公開スペックを以下に記します。

市販モデルとは異なる可能性がありますので参考データです。

  • フレーム&スイングアーム:アルミキャスト
  • ヘッドライト:LED
  • メーター:TFT液晶
  • パワーユニット:縦型三相交流モータ/ベベルギヤ/ベルト駆動
  • 最高出力:54.4kW
  • 最高トルク:70.5N・m
  • 最高速度:153km/h(リミッター作動)
  • フロントブレーキ:シングルディスク、2ピストン
  • 車重:209kg
  • バッテリー容量:7kWh
  • フレーム形態:ダイヤモンドフレーム
  • 駆動系:ダイレクトドライブ
  • 0-100km/h加速:4秒以下

 

 

まとめ

今回はハーレー・ダビッドソンの大型電動モーターサイクルのLivewireの価格や発売時期などについてまとめてみました。

ベンチャーではなく大手から革新的なプロダクトが出るとあって期待が高まりますね。

日本での発売も楽しみなモデルです。

 

参考記事

ハーレーダビッドソン、EICMA2018で電動モーターサイクルLiveWireの市販予定モデル初公開

ハーレーの電動バイクは2019年7月までに市販か

ハーレー・ダビッドソン、電動バイクベンチャーと共同開発へ

こんなに高くバイクを買い取ってくれるのですか?

 



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