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旅行業界からの刺客!10年後にEVの主役めざす

投稿日:2018年4月23日 更新日:

「変なホテル」の次は「変なクルマ」?

「植物蓄電池」や新型太陽電池、海中カジノや水上空港――。ロボットがお客を迎える「変なホテル」を生んだハウステンボス(長崎県佐世保市)では、沢田秀雄社長の指揮の下、多くの新規プロジェクトや構想が進んでいます。新しい技術を取り込み、独自の競争力や魅力を引き出す沢田氏は、電力関連のエネルギー事業の先に電気自動車(EV)の開発まで見据えているようです。

Source: NIKKEI STYLE

長崎ハウステンボスの再生や「変なホテル」の運営など、将来のビジネス環境変化に備えて旅行業以外の新規事業に次々と乗り出すHIS。

HIS代表取締役会長兼社長の澤田秀雄氏は(1)旅行事業、(2)テーマパーク事業、(3)ホテル事業、(4)新規事業(電力小売や発電、ロボット、エネルギー関連など)の4つ柱を主要な事業とすることを掲げています。

なかでも電力関連のエネルギー事業にはかなり力を入れていて、蓄電デバイス開発の延長線上でEVの開発を視野に入れているようです。

 



すでに試作車が存在!

実は、試作車は既にできあがっているんです。僕は現状では走行距離は100~200キロメートル程度でいいと思っています。航続距離を延ばすより、安くつくるのが優先です。

(中略)

既存の自動車メーカーが低価格の電気自動車をやり切れないのは、ガソリン車を前提にコスト構造ができ上がっているからです。電気自動車が50万~100万円となったら、数百万円のクルマを売っていたメーカーは利益が出なくなってしまう。

Source: NIKKEI STYLE

なかなかの慧眼ですね。EV普及が進まない本質的な課題がバッテリーコストにあることを見抜いてらっしゃる。

そもそも多くの人にとって重要なのは性能や走りじゃないんですよ。クルマなんて所詮は移動手段。

エンジン車の代替を目指すから苦しくなるんです。

 

まだ公開されていませんが、試作車が存在するなんて驚きですね。おそらく、ハウステンボスの敷地内を走るカートみたいな車両じゃないかと思いますが世に出てくるのが楽しみですね。

 

キラーデバイスは植物蓄電池

20年後、世界の自動車産業は変わっています。性能と価格、販売力、充電のサービス網をきちっと備える必要はありますが、ベンチャーが大手自動車メーカーに勝てる可能性はあると思っています。そのカギになるのが、植物蓄電池です。

Source: NIKKEI STYLE

植物蓄電池って初めて聞きましたが、言葉から推測するに以前ソニーが開発していたバイオ電池のようなものではないかと推測されます。

 

ソニーのバイオ電池は植物に含まれる栄養源である炭水化物(ぶどう糖)を酵素で分解して活動エネルギーを取り出す生物のしくみを応用し、活動エネルギーのかわりに電気エネルギーを取り出して発電するものであり、まあ「植物蓄電池」という表現はあながち間違っていないでしょう。

https://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200708/07-074/index.html

 

自動運転開発の鍵はハウステンボス

実はハウステンボスのような歩車混合の閉鎖空間というのは、自動運転の実験環境にはとても貴重なんです。

一般に自動運転車はいきなり公道で運用すると機械学習が想定していない事象に対して事故のリスクが大きいため、大手・ベンチャー・大学問わず実証実験は期間やルートを限定して何が起こるかわからない環境で恐る恐るデータ取りをおこなっているのが現状。

一方でテーマパーク内では車両が遭遇するイベントや人間の動きも予想の範疇であり運行管理もしやすいことから、HISは自社施設の中で思う存分テスト走行を繰り返すことができます。

その気になればLIDARによる高精度3Dマップの作成も、取得したバーチャル環境内での機械学習アルゴリズムの熟成なども、たやすくできることでしょう。

 

こうしたことから、HISはハウステンボスを活かすことで「テーマパーク特化型の車両とアルゴリズム」が開発できるポテンシャルを秘めているといえるでしょう。

まとめ

HISのEV、楽しみですね〜。

勢いづく海外勢に対して国内勢は大手・ベンチャーともに押され気味ですので、HISがこの流れを変えてほしいと思います!



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