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ダイソンのEV、初モデルはリチウムイオン電池か

投稿日:2018年3月22日 更新日:

ダイソンのEV、ワクワクするぜ

ダイソンの過去のプロダクトに共通するテクノロジーが「流体力学」であることから、EVも空力オタク丸出しの変態マシンが登場することを心配していたのですが、準備が着々と進んでいるという記事が出てくるとワクワクしちゃいますね

またダイソンは、アストン・マーチンや日産などからも技術者を引き抜いてEVの開発に力を入れているようです。(ソースはなんかの雑誌だった気がするけど忘れた)



キラーコンテンツは「全固体電池」

すでにEV業界は古参からスタートアップまで有象無象がひしめき合う乱世の様相を呈しているので、いくらダイソンといえどもちょっと変わったクルマやTeslaの二番煎じでは厳しい戦いとなるでしょう。

そこでダイソンが勝ち抜くためのキラーコンテンツになりそうなのは全固体電池

異分野からEVに参入すること自体は珍しくない中、自動車業界の関係者がダイソンに注目するのは同社がEV向けに革新的な電池も開発しているからだ。

それが全固体電池。現在、世界で販売されているEVの大半が搭載するリチウムイオン電池が抱える様々な課題を解決する「夢の電池」として期待されている。

Souce: 日経ビジネス

全固体電池の鍵を握るSakti3社

ダイソンの全固体電池の技術を語る上で重要な存在がSakti3社

Sakti3は2007年にバッテリー技術の世界的権威Ann Marie Sastry博士が、ミシガン大学からスピンアウトする形で設立した電池会社です。

2014年には全固体電池の試作品で1143Wh/Lもの体積エネルギー密度を得たと報じられ、2015年にはダイソンが同社を完全子会社化しました。

同社は全固体電池に関する多くの特許を取得しており、ダイソンのEVにとって重要な全固体電池の鍵を握る企業であるといわれています。

全固体電池の特許を放棄?

日本ではあまり報じられていませんが、海外メディアではダイソンの全固体電池に関してはSakti3買収後もいろいろと続報が報じられています。

Dyson had big plans for its solid-state battery. The vacuum cleaner (and, yes, other technology) company acquired battery startup Sakti3 ­– a spinoff from the University of Michigan – for $90 million, with hopes of developing a commercial alternative to liquid-electrolyte lithium-ion batteries.

ダイソンは全固体電池に対する大きな計画があった。掃除機などを手がけるダイソンはミシガン大学からスピンオフし液体電解質リチウムイオン電池の代替品を手がけるSakti3を9000万ドルで買収した。

Dyson had plans for a battery factory, and even an electric car. Now, those plans are called into question, as Dyson has relinquished its license for the patents owned by UM, according to Quartz.

ダイソンはバッテリーと電気自動車の工場を計画していたが、同社はミシガン大学が保有する特許のライセンスを放棄したため、この計画に疑問符がついている。

Why would Dyson abandon such promising patents, which had the potential to double the capacity of traditional Li-ion batteries? Cost would be a key reason. The patent license reportedly cost $200,000 a year,

なぜダイソンはリチウムイオン電池の容量を倍増させる可能性のある特許を放棄したのだろうか?その理由はコストです。特許のライセンスには年間20万ドルもの費用がかかります。

Source: Autoblog.com(2017年4月4日)

おいおい、いくら特許のライセンス料が高いからって権利を手放しちゃって大丈夫かよ、って気がしますよね。

その理由については明らかになっていませんが、以下のいずれかであるといわれています。

  • Sakti3がミシガン大学の特許を上回る代替技術の開発に成功した
  • ミシガン大学の特許技術が有望なものではなかったので放棄した

実のところ、このへんの事情については様々な情報があり正確なことはよくわかりませんが、多少のゴタゴタはあったみたいです。

まずはリチウムイオン電池でデビューか

一方、別のメディアによると

Speaking to the FT, James Dyson would only say the company has been "investing heavily in new battery technology, solid-state battery technology... but those sorts of technologies can take some time to get there."

ジェームズ・ダイソン氏はフィナンシャル・タイムズのインタビューに対して、「われわれは新型電池の開発に多額の投資をしてきましたが、全固体電池の実現にはまだ少し時間がかかる」と答えている。

The FT's sources claim the first model could rely on lithium-ion power, however, with the second and third vehicles switching to solid-state tech.

フィナンシャル・タイムズの情報筋によると、ダイソン初のEVはリチウムイオン電池を搭載し、第二・第三のモデルで全固体電池に切り替えるものとみられている。

Insiders said the first car would be a beta test of sorts, used to firm up logistics, the supply chain and to gauge public interest with a production run of just a few thousand vehicles.

内部関係者によると、初モデルは物流やサプライチェーンなどの確立と市場の関心を集めるためのベータ版であり、数千台程度の生産台数に留まるとしている。

Source: engadged(2018年2月18日)

ということで、まずはリチウムイオン電池を搭載したベータ版で量産を立上げ、生産体制の足場固めをはかるものとみられています。

ますます楽しみなダイソンのEV。空力オタクでも良いから革新的なクルマを私たちに見せて欲しいですね!



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