テクノロジー

100倍の速さで充放電する新型電池

投稿日:2018年3月20日 更新日:

東大発ベンチャーがスゴい電池を開発

「エクセルギー電池」というすごい電池が発表されました!

電池内部で発生した熱を急速に放熱し、温度の上昇温度を5度以内に抑える独自構造を持つ。これにより、一般的な二次電池の100倍となる200C以上の連続的な急速充放電を可能にしたという。

Souce: ITmedia

100倍速充電ってスゴいですね。これが実用化されれば電気自動車に革命が起きるぞーー!

従来常用電源からの電力供給が必要だった医療機器や、高い出力の回生電力の充電を活用した重機などに向くとしている。

Souce: ITmedia

こんなに高性能なのに、用途事例が医療機器と重機ですと・・・!?

いや、別に医療機器や重機に恨みがあるわけじゃないんですが、まずビジネスを軌道に乗せることを考えると生産量の多いクルマを狙うのが王道なんじゃないの?って思いません?

 

 

これは臭う、プンプン臭うぞ・・・。

エクセルギー電池はデカすぎてクルマには不向き

いきなり結論を書いてしまいました。

それらしい技術資料が出てきたので紹介します。(2017年11月の資料なので大きく進化はしていないはず。)

広告

https://euroshop.messe-dus.co.jp/fileadmin/essj/uploads/essj_presentations_2017/1108-Tec-3-1-EXERGY-Dr_Tsutsumi.pdf

この資料によると、セルの体積エネルギー密度は172Wh/Lとあります。

 

一方でPanasonicのリチウムイオン電池NCR18650PFの体積エネルギー密度は 577Wh/Lとあります。じつに3.3倍以上!

https://industrial.panasonic.com/cdbs/www-data/pdf2/ACA4000/ACA4000C52.pdf

 

基本性能として重量エネルギー密度(Wh/kg)や出力密度(W/kg)などいろいろ比較してみないと確かなことは言えませんが、おそらくエクセルギー電池は超デカい。

超デカイので、スペース的な要求のうるさい乗用車には不向きです。

 

だから、わざわざ医療機器(=据え置きできるので大きさはあまり問題にならない)や重機(=もとからデカくて重い)を用途事例として挙げていたわけですね。

デカくても使いようはある

エクセルギー電池の最大の特長は「充放電が早いこと」。

この特長は電力変動が大きいシステムでは大きな強みになります。先に挙がっている医療機器や重機の他に、例えば変動の大きい自然エネルギーの蓄電や、鉄道網の回生電力の蓄電なども適しているんじゃないかと思います。

車載用にこだわって撃沈した水素燃料電池のように、用途を間違えなければ大きく発展する可能性があると思いますので、今後の展開が非常に楽しみです。

広告

-テクノロジー
-, ,

Copyright© EV Journal , 2018 All Rights Reserved.