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ベトナム政府と三菱自動車、EV共同開発へ

投稿日:2018年1月17日 更新日:

ベトナム政府と三菱自動車は電気自動車(EV)の研究開発で提携する。ベトナム政府は国内自動車産業の育成、三菱自は今後拡大するエコカー市場の取り込みにそれぞれつなげたい考えだ。ベトナムは中間所得層の増加で自動車販売が伸びる一方、排ガスや石炭火力発電所の増加で大気汚染も進んでおり、環境負荷の小さいEVの生産拡大をめざす。

Source: 日経新聞

ASEANは三菱の重要市場

今ひとつパッとしない三菱自動車。

EV業界ではフロンティアなんですが、リコール隠しやら燃費不祥事やら、もはやスパイが入り込んでいるとしか思えないほどのグダグダっぷり。アウトランダーPHEVとかめっちゃいいクルマなんですけどね・・・。

そんな三菱自動車の決算市場を見てみると、

おや?

アジアの販売台数が日本の4倍もありますね。とりわけASEANは稼ぎ頭で、三菱にとっては生命線とも言うべき最重要市場になっているようです。

日本でのグダグダっぷりはガバナンスの問題ではなく、テキトーなオペレーションでも問題無いぐらいどーでも良い市場と判断しているということかもしれませんね(~_~)

成長著しいベトナムへの進出

ベトナムのGDPは日本の20分の1程度ですが、自動車市場は年間30万台程度(日本は300万台強)、バイクは300万台程度(日本は30万台程度)と、四輪と二輪の台数が真逆です。また経済成長は著しく、まだまだ伸びる市場と期待されています。

そんな伸び盛りのベトナムですので、ASEANに強い三菱が放っておくはずがありません。

ベトナムでは都市部を中心に普及しているバイクの排ガスで大気汚染が悪化しており、電動化への期待が高まっています。

2017年時点では三菱はベトナムに生産拠点は持っていませんが、今後は現地生産も視野に入れている模様。

2020年工業立国へ向けて

ベトナムは2020年の工業立国を国家的目標に掲げ、自動車産業を柱の一つとして掲げています。

しかしながらベトナムは工業インフラに乏しくサプライチェーンが未整備なため、自動車の生産に際して必要な部品の一部を輸入に頼らざるを得ない状況です。

一方、部品の輸入関税は高水準であり、自動車製造コストは高止まりしているという現状があります。

そんな中、2018年はASEAN自由貿易協定にもとづいて輸入完成車の関税撤廃が予定されていて、関税撤廃後には国産自動車と輸入車の間で激しい価格競争が起こると予想されています。さらにその先には自動運転や電動化への対応などもあります。正直、ベトナムはかなり焦っているとみられます。

したがって、オワコンが近いエンジン車に投資するよりも、EVに強い三菱自動車とタッグを組んでEV関連の技術の習得とサプライチェーンを早く整えることが得策と判断したのでしょう。


 

産業基盤の構築を急ぐベトナムと、ASEANでの売り上げを盤石のものとした三菱自動車。このたびの提携は双方の利害一致の賜物といえるでしょう。

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