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BMW、フォード、GM:自動車メーカーによる世界最大のブロックチェーン連合発足

投稿日:2018年5月4日 更新日:

Four of the world's largest carmakers have joined tech providers and startups to form the biggest-ever consortium focused on applying blockchain tech in the automotive sector.

世界的な自動車メーカー4社とハイテク企業や新興企業が、ブロックチェーン技術の実用化に焦点を当てた世界最大の企業連合を形成しました。

Announced Tuesday, the Mobility Open Blockchain Initiative (MOBI) has revealed founding members including BMW, Ford, General Motors and Renault. Also present among the ranks are the car-parts manufacturers Bosch and ZF as well as major companies (Accenture, IBM) and blockchain industry groups (Consensys, Hyperledger).

Mobility Open Blockchain Initiative(MOBI)は2018年5月2日(火)に発表され、BMW、フォード、GM、ルノーが創立メンバーとして参画していることが明らかとなりました。

また、自動車部品メーカーからはBosch、ZFをはじめ、大手企業からはアクセンチュア、IBM、ブロックチェーン業界からはConsensys、Hyperledgerなども名を連ねています。

Source: Coindesk

自動車業界のブロックチェーン企業連合「MOBI」の狙い

ここ数ヶ月、自動車メーカーが様々な形でブロックチェーンの活用を試みていることが報じられてきました。

このたび報じられたMOBIはプライベートチェーンとパブリックチェーンの両方をサポートする企業連合であるとされています。

MOBIは特定の分散化台帳技術をプッシュするものではなく、V2X(Vehicle to everything)の資金決済やデータ共有を可能にする仕様とAPIの策定を目指しているとされます。



MOBIのキーパーソンは元トヨタの人物

MOBIの会長兼CEOであるクリス・バリンガー氏はTRI(トヨタ・リサーチ・インスティテュート)の前職でブロックチェーン技術に関わってきた人物です。

バリンガー氏はスタートアップ企業といくつかのブロックチェーンのPoC(概念証明)を手掛けたのち、企業連合の必要性を認識したと語っています。

彼は各自動車会社が独自の決済手段やライドシェアサービスを構築しようとしている状況を鑑み、「自動車が通信し資金決済を行なうためには、共通の仕様を策定する必要がある」と述べています。そんなの当たり前だと思うんですけど(^_^;)

これを受けてバリンガー氏の協力者は「この企業連合の第一歩は、ネットワーク効果※を得るために必要十分なエコシステムを確立することだと語っています。

※ネットワーク効果:顧客が増えれば増えるほど、ネットワークの価値が高まり、顧客にとっての便益が増すこと。

インターネットの功罪

MOBIは自動車から得られたデータが貴重な資源であり、またブロックチェーンがこのデータの管理を手助けすることができるという認識に基づく、世界初の取り組みです。

現状では、それらのデータが大企業に死蔵されており有効活用されていません。

一方で自動車業界はアップルやグーグル、アマゾンなどが参入をうかがう「データの戦場」でもあり、MOBIのブロックチェーンによってデータの有効活用が進めば交通事故の削減や渋滞の緩和など、社会に利益をもたらすと期待されています。

自動運転によるセンサーデータの爆発的増加

分散型台帳技術の活用が望まれるものの最たるものは、自動運転車によって生成されるデータです。

たとえば、画像や測距のようなリモートセンシングによって得られるデータは1時間に約25GBにも及ぶとされ、次世代通信技術といわれる5Gネットワークでも処理しきれない量であるといわれています。

さらに気象センサーから得られるデータや他車との交渉権をもつクルマ、炭素売買権をもつクルマなど、データの多様化も予想されますが、これらのデータが正しく管理されると道路上での安全性や利便性が向上します。

ブロックチェーンでGoogleやTeslaに立ち向かう

GoogleやTeslaは自動運転車のデータを収集するためにフリート検証を続けていますが、MOBIのバリンガー氏は安全なクルマを開発するためには50兆マイルもの走行距離が必要であると考えています。

同氏はトヨタでBigChainDBというスタートアップのブロックチェーンシステムの概念検証に参加することで、ブロックチェーンの活用によるデータ財産権の共有を機械学習アルゴリズムによって確立することができることを示しました。

バリンガー氏によれば、走行データの共有は自動運転を実用化するための安全かつ最も早い手法であるということです。

MOBIのパートナー企業

MOBIのパートナー企業を下にまとめました。

  • Accenture
  • あいおいニッセイ同和損害保険(米国法人)
  • BigChainDB
  • BMW
  • Dashride
  • Deon Digital AG
  • Chronicled
  • ContextLabs
  • Crypto Valley Association
  • Ford
  • General Motors
  • Hyperledger
  • IBM
  • IOTA
  • MotionWerk
  • NuCypher
  • Ouering Innovation
  • Ocean Protocol
  • Renault
  • ShareRing
  • Shift
  • Spherical Analytics
  • Trusted Internet of Things Alliance
  • Vasily
  • Xain
  • ZF Friedrichshafen AG

残念ながら日本の自動車メーカーは参画していませんが、あいおいニッセイ同和損保が参画しているということは、自動車保険へのブロックチェーンの活用、いわゆるインシュア・テックの領域にも関わってくるものであることが推測されます。

正直、何やってるかわからない企業も多々ありますが、部品メーカーやシェアリングサービスプロバイダーなども含まれているので自動車業界の上流から下流まで手広く押さえる方針であることが見てとれます。

またIOTAとHyperledgerが名を連ねていますので、パブリックチェーンはIOTA、プライベートチェーンはHyperledgerという布陣であるものとみられます。

あとルノーが入っているので、日産と三菱は関わっているとみて良いんでしょうかね?よくわかりませんが。

まとめ

今回は自動車メーカー主体のブロックチェーン連合について取り挙げました。このコンソーシアムは国際的にはかなり大きな枠組みであるといえます。

今のところ日本の自動車メーカーでブロックチェーンの活用について表立って動きが見られるのはトヨタだけですが、例によって「おらが村の技術」に固執することなく各社ユーザーベネフィット第一でブロックチェーンの有効活用を検討していただきたいもんです。

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