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経済合理性から選択する再生可能エネルギー

更新日:

高い高いと言われていましたが・・・。

再生可能エネルギーは火力と同水準に

再エネの導入が進んだ先進国では、火力発電と比較して再エネが競争力を持ちつつある。下記表は各国における電源別の発電コストを比較しており、火力発電によるコストは灰色、陸上風力や太陽光は青色とオレンジで示されている。この表を見ると、中央のドイツでは、火力発電が約7~10セント/kwhとなっているのに対し、陸上風力や太陽光によるコストは、火力と同じかやや下回る水準となっている。

世界の主要国における発電コスト*の比較 (2017上期)

Source: BUSINESS INSIDER

世界を見渡すと再生可能エネルギーは導入量が増えるにつれてコストが下がるという傾向が続いており、ついに火力発電と匹敵する水準にまで下落しています。

日本は再エネ後進国に転落

かつて日本はこの領域で世界をリードしており、石炭火力発電所から発生したPM2.5で煤けた中国を厄介者扱いしていました。ところが今や欧米はおろかその中国にすら後塵を拝する落ちぶれっぷり。

中国“再エネ”が日本を飲み込む!?

しかも中国の再生可能エネルギーを推進する背景のひとつが、日本の原発事故。

中国科学院 特任教授 劉正新さん
「日本のような事故が起きたらどうなるのか、国中が関心を持ちました。中国政府は、期待していた原発の安全性に限界があることに気付いたのです。」

もう悲しくなりますね。

欧米では20年以上も前に発送電分離の電力自由化が行われ市場原理が働くようになっているにも関わらず、日本の電力自由化は2020年の予定。

EVはインフラの経済合理性がボトルネック

EVはすでにガソリン車よりもコストが安くなっています。

EVはすでにガソリン車を所有するよりも年間コストが低くなっているという調査結果

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コストが安い、乗りやすい。にも関わらず普及しないのは、インフラが十分に普及していないから。

急速充電器は増えてきましたが充電にはそれなりに時間がかります。ドライブ中にトイレ休憩の時間を充電に充てるならまだしも、普段使いで日産のディーラーに行ってお茶飲んで待つなんてかったるくてやってられません。給油と同じ行動形態をとろうすることに無理があります。

しかし家庭に充電器があると「夜寝ているうちにフル充電」が当たり前になるので、最近のEVのスペックで普段使いする限りは急速充電器のお世話になることはほとんどありません。

これがなかなか実現しないのは、充電インフラの整備に経済合理性が無いから。

EVオーナー以外、不動産オーナーも補助金を出す自治体も誰も得しないんです。

これが実現すればマジで革命です。

 

リベレーター作戦

革命を起こすにはどうするか。

第二次世界大戦中、米国はリベレーターというプレス加工で作られた簡素な銃を空中から投下し、枢軸国に対する抵抗勢力の支援を画策しました。

リベレーター銃

今EVの普及に際して求められているのはまさにこの作戦。ロケット砲のような高性能な急速充電器ではなく、リベレーターのようなオモチャに毛が生えた程度の普通充電器が広く普及すべきなのです。

 

充電ビジネスは経済合理性が求められますので、例えば超低スペックで安価な充電器を家庭や月極駐車場に無料で設置するとともに新電力契約を締結し、サブスクリプション方式で電気代の一部として充電器の費用を回収するというやり方もできるはず。

あるいは電力が自由化されれば先に取り挙げた再生可能エネルギーと火力発電との差額から費用を回収する、なんてアイデアも考えられます。

一旦インフラが普及してしまえば、多くの人は「ガソリンスタンド行くなんてかったるくてやってらんねー」「給油に行く道程が時間の無駄」ということに気づきますので、間違いなくEVの普及は本格化するはずです。

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