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熾烈さを増す「リチウム資源」争奪戦

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中国企業が世界でリチウム資源の買収を急いでいる。世界最大の自動車市場を抱える中国政府がガソリン車から電気自動車(EV)への転換をめざす方針を打ち出したため、中核部品である電池の原料の確保を狙う。そのあおりで、リチウム価格は過去最高水準まで上昇している。英豪資源大手リオ・ティントや日本企業も権益獲得を進めており、世界的な争奪戦が激しさを増しそうだ。

中国国有自動車大手の北京汽車集団や中国EV最大手の比亜迪(BYD)などが世界一のリチウム生産国・チリに熱い視線を注いでいます。もともとリチウムはスマホなどで需要が伸びていましたが、これからは中国のEV優遇政策が絡んでくることでさらに需要は伸びるとみられています。

https://oilandgas-investments.com/2017/top-stories/lithium-prices-to-stay-high-to-2024-ubs/

UBSによるとリチウムの取引価格は現在の高値水準から一旦下落するものとみられていますが、それでもソコソコの高値で取引されるものと予想されています。

リチウム同様にLIBの電極材料に使用されるコバルトやニッケル、マンガンなんかも同じような状況になりそうですね。

なお、国別のリチウムの生産量(Mine production)および可採埋蔵量(Reserves)は

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ということで、チリやアルゼンチンなどの南米が多くを占めています(単位:トン)。中国も可採埋蔵量は多いですが、生産量が少ないところをみると採掘コストが見合わないということでしょうか。

ところでリチウムといえば、海水中に大量に含まれていることをご存知の方も多いと思います。

海水中には2300億トンのリチウムが溶けており、事実上無限の埋蔵量を有する。海水中のリチウム濃度は他の元素と比べて比較的高いため採算ラインのボーダー上にあり、効率的な回収方法が開発されれば経済的に実用可能になる可能性がある。

単位は「億トン」ですよ!前出の表の生産量なんてせいぜい「万トン」なので、海水にはとんでもないポテンシャルがあります。

そもそもレアメタル・レアアースに限らず、社会や産業が特定の地域に偏在する資源に頼るということは危険と隣り合わせです。

近年では尖閣沖の中国漁船衝突事件に端を発する中国のレアメタル輸出制限、古くはオイルショック、もっと古くはABCD包囲網からの大東亜戦争など、日本は何度も苦しんできました。

いい加減、時の為政者は資源の地政学的リスクっつーものを真剣に考えろよという気がしますが、喉元過ぎればナントカってやつなんでしょうね。

だから海水からリチウムを回収する技術はぜひとも実用化して、「リチウム暴落ざまあw」なんて笑わせてほしいもんです。

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