マネー 仮想通貨

コインチェック仮想通貨流出まとめ(その3)

投稿日:2018年1月28日 更新日:

その2)からの続き

2018年1月26日 17:31 :ハッカーのアカウント監視

時は前後しますが事件当日、とある日本の17歳JKハッカー(本当にJKかは不明)が犯人のNEMアドレスの監視を始めました。

監視の手法というのは、Mosaicという追跡用のタグ(A)を犯人および犯人から送金されたアカウントに送りつけマーキングするというもの。

いわば盗んだ金が入っている財布に、自動的に「この財布には盗まれた金が入ってます」という目印が付けられる仕組みです。またMosaic(A)を消すには別のMosaic(B)を必要とします。

この有志のホワイトハッカーによる追跡・監視活動はその後NEM財団のほうに引き継がれることとなり、すでに各取引所に対して盗難されたNEMに付けられたタグをどのように判別するかを説明し、Mosaic(A)が付いたアカウントからは出金・取引しないよう要請が行なわれました

 

これにより、今回流出した580億円相当(約5億2000万枚:全発行枚数の約5%)のNEMは事実上Burn(発行枚数が無効になる)となりました。


 

これに対する抜け穴として、2ちゃんねる初代管理人のひろゆき氏は無差別送金によって全く関係のない第三者が巻き添えになることで市場が混乱する危険性を指摘しています。しかしこれでは犯人の手元からは資金が失われ、またワケの分からないアカウントから資金を受け取った第三者は善意・悪意問わず取引所に持ち込んだ時点で盗品を召し上げられる(たぶんコインチェックに戻される)だけでプラマイゼロなので、たいした問題にならないでしょう。

他にもいろいろ抜け道は指摘されていて、果たしてMosaicによるマーキングがベストな方法であるかはわかりません。また、非中央集権を志向するはずの仮想通貨においてNEM財団が神のように振る舞うことの是非もあります。

しかし、少なくともビットコインのようにNEMよりも技術的に旧い世代の通貨が被害にあっていれば手も足も出なかったでしょうから、現時点では今回の事件がくしくもNEMの技術的優位性とコミュニティの強さを誇示する結果になったのは不幸中の幸いともいえます。

いずれにせよ仮想通貨の盗難対策については今後、議論が深まっていくでしょう。

 

2018年1月28日 00:30頃 :コインチェックが不正送金の補償方針を示す

記者会見から約24時間が経過した28日深夜、コインチェックから不正送金の補償方針が示されました。

総額 : 5億2300万XEM
保有者数 : 約26万人
補償方法 : NEMの保有者全員に、日本円でコインチェックウォレットに返金いたします。
算出方法 : NEMの取扱高が国内外含め最も多いテックビューロ株式会社の運営する仮想通貨取引所ZaifのXEM/JPY (NEM/JPY)を参考にし、出来高の加重平均を使って価格を算出いたします。算出期間は、CoincheckにおけるNEMの売買停止時から本リリース時までの加重平均の価格で、JPYにて返金いたします。
算出期間  : 売買停止時(2018/01/26 12:09 日本時間)〜本リリース配信時(2018/01/27 23:00 日本時間)
補償金額  : 88.549円×保有数
補償時期等 : 補償時期や手続きの方法に関しましては、現在検討中です。なお、返金原資については自己資金より実施させていただきます。

Source: Coincheck

補償金額はなんと約460億円(=88.549円×5億2300万)!これを自己資金から出すということですから、やはりこの業界はトンデモなくキャッシュリッチなんですね。羨ましい・・・!

ただ、被害に遭ったユーザーとしてはほぼ底値で強制利確すなわち課税対象となってしまうので、「XEM現物で返せ」とか「事件前の相場価格(104円程度)で補償しろ」との声もあり予断は許しません。

しかしコインチェックが債務放棄することなく、わずか1日で補償に向き合う気概を見せてくれたことを個人的には高く評価したいです。

 

2018年1月28日 12:52 :金融庁、コインチェックに対し業務改善命令へ

金融庁は、外部からの不正アクセスで約580億円分の仮想通貨が流出した仮想通貨取引所大手のコインチェック(東京・渋谷)に対し、改正資金決済法に基づく業務改善命令を出す方針だ。不十分な安全対策で、多額の顧客資産が奪われた事態を重大視。一部業務の停止命令を併せて発動することも視野に、再発防止と抜本的な管理体制の強化を求める。

Source: 日経新聞

まあそうなりますよね。さすがにコインチェックのセキュリティ管理体制は杜撰すぎました。

とはいえ、金融庁は投資家保護を優先するはずなので、投資家が不利になるような措置はとらないと思います。

 

 

がんばれコインチェック

かくいう私も実はXEMを保有しています。しかしこのような事態を想定して取引所には置いていませんでした。コインチェックのセキュリティがヤバイらしいという噂は以前からありましたし・・・。

仮想通貨投資はハイリスク・ハイリターンです。したがって余剰資金で行うこと、そしてなるべく取引所には置かないことが基本です。

ただひとつ勘違いしてはいけないのは、今回の件はNEMが原因ではないこと。銀行に強盗が入ったからといって日本円の信任が揺らぐことは無いですよね?さすがに世間的にもMt.GOX事件の顛末でこのへんのリテラシーは浸透していると思います。


 

日本の仮想通貨市場やブロックチェーン技術は世界をリードしている数少ない分野のひとつでもあり、自動車を含む様々な産業への応用が期待されています。

普段は自動車をネタにしているEV Journalですが、今回の事件で「仮想通貨やっぱり詐欺じゃん」みたいな誤った認識が広がりイノベーションが阻害されてしまってはもったいないので、畑違いの話題ではありますが取り挙げさせていただきました。

:なんでビットコイン取引はコインチェックがいいんだ?兄さん

:兄さんが知らないはずないだろう?

:じゃあ教えてよ!なんでビットコインはコインチェックがいいんだよ?やっぱ知らないんだぁ!

:に、兄さんが知らないハズないだろう(焦)

:じゃあ、教えてよ。なんでビットコインはコインチェックがいいんだよ!!・・・やっぱ知らないんだよ!!兄さん知らないんだよぉ

:兄さんが知らないハズないだろう

兄さんがコインチェックの良さを即答できる取引所に生まれ変わるよう、応援します



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