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EV普及を阻む「コバルト不足」は解決できるか

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米モルガン・スタンレーによれば、EV販売は2040年までにガソリン車を抜き、そのマーケットシェアは2050年までに69%に到達。ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンスは「2040年までに新車販売の54%、保有台数の33%がEVになる」と予想する。

(中略)

これだけのEVを生産するには現在の採掘量の100倍のコバルトが必要だ。さらに、コバルトは銅やニッケルの副産物として採掘されている。つまり、銅やニッケルの需要が伴わなければ、価格はハネ上がる。しかも、その65%はコンゴ民主共和国で産出されているのだ。資源争奪戦による内戦で600万人もの命が奪われてきた、あのコンゴである。

先日はリチウム資源の争奪戦について取り挙げましたが、個人的にはリチウムよりもコバルトのほうが調達リスクが高いと思っています。

理由としては、コバルトの世界生産の半分以上を占めるコンゴ民主共和国が長年に渡って内戦が続いてきた筋金入りの不安定な国であるということ。

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資源争奪で死者540万人なんて狂ってるでしょ。

しかもコバルトの採掘なんて児童労働が横行してて、リアルにブレードランナー2049の世界ですよ、コレ。

コバルトに限らず、世界を見渡すとなぜか鉱物資源や化石燃料などは貴重なものであればあるほど、紛争地域や政情が不安定な国に集中していて、まさに「資源は紛争の種」となっています。

戦争あるところに資源あり、逆に資源あるところに戦争ありという、率直に言って面倒くさい状況。

正直なところ「人道的問題の解決以外は当事者だけでやってくれ」なんて突き放してしまいたい気持ちもあるのですが、昨今は放っておくとこれがテロや違法薬物の温床になったりそれらが拡散したりで、弱者や本来無関係な第三国を巻き込んだりでロクなことがないので無責任に放っておくこともできないんですよね。

資源の需要者が主に先進国であるということで、われわれが間接的に紛争に加担しているとも言えなくも無いし。

そんなわけで、需要サイドとしてはとっとと代替技術を開発して「まだコバルトの採掘してるの?byイケダハヤト」みたいな状況に持って行けると嬉しいんだけど、コバルトはリチウムみたいに代替技術の見通しが立っていないのが現状。

せめてウソでもいいので「数年内に代替できるかも!?」的な雰囲気を漂わせて、理不尽な状況に一発カマせるぐらいできりゃいいんですけどね。悩ましい話だよ、まったく。

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