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ボッシュがIOTAに出資、クルマのIoT化に仮想通貨を活用か

投稿日:2018年3月1日 更新日:

自動運転自動車が隊列を組み、燃費を抑えてこれまでよりも速く安全に高速道路を走れる未来。このような未来が実現できるのはすべてデータのおかげであり、その現実世界への応用はボッシュ/IOTA連合を長い目で見たときに興味深いものにする。

Source: COIN NEXT

IOTAとIoT

一言でいうと、IOTA(あいおた)とはIoT機器間の決済に最適化された仮想通貨です。

インターネット技術や各種センサー・テクノロジーの進化等を背景に、PCやスマホなど従来のインターネット接続端末に加え、家電や自動車、ビルや工場など、世界中の様々なモノがインターネットへつながり、その数は爆発的に増加すると予想されています。

世界のIoTデバイス数の推移及び予測(出展:総務省)

これにより様々な機器をインターネット経由で遠隔操作したり、センサーの情報を管理したり、機器同士が自律的に情報をやりとりして連携したり、といったことが可能となります。

IoTの問題点

IoT機器が普及すると、比較的小さなデータの送信や少額の資金の決済などをネット上で取引する必要が生じます。

この小さなデータや資金の取引はインターネットを介してかなり頻繁に行なわれるので、

  • ハッキングなどに対するセキュリティ
  • 取引手数料のコストを安く抑えること

が求められます。

仮にこの取引が特定の機器間で完結するものであればその系特有のシステムで管理すればよいのですが、世界中の機器と安全かつ低コストに取引を想定すると、オープンかつ非中央集権の分散型プロトコルを用いるのが都合が良い。

そこで仮想通貨が登場するわけです。

ブロックチェーンベースの仮想通貨の問題点

実はIOTAはブロックチェーンベースの仮想通貨ではありません。

例えば先に述べた取引をビットコインなどのブロックチェーンベースの仮想通貨で管理することを考えると、ビットコインは取引情報の承認にかかる難易度の高い計算を行なった人に対して報酬として手数料を支払うというルールになっています。

これによりビットコインは1秒間に6つ程度の取引しか処理できず、高頻度・低コストの取引には向いていません。

ブロックチェーンを使わないIOTA

そんなブロックチェーンの弱点を克服するために開発されたのが、IOTAのTangleというプロトコルです。

Tangleも従来の仮想通貨と同じように分散型システムを採用しているのですが、こちらは取引をする者(ノード)が他ノード間の取引情報の承認作業も行ないます。このため、ビットコインのような大規模な計算処理をおこなう必要がなくなり、低コストかつ強固なセキュリティを実現しています。

また、IOTAの暗号システムは三進法を用いており量子コンピュータによる解読に強い、いわゆる量子耐性があるといわれています。

IOTAの自動車への活用

前置きが長くなりました。改めてIOTAの特長をまとめます。

  • 情報や資金の取引にかかるコストが無料
  • IoTデバイスで取得したデータを安全に送信することができる
  • 迅速な決済処理(1秒間に30回程度)

報道ベースではボッシュはIOTAをIoT化した自動運転車のコントロールや少額資金決済に活用しようと考えているようです。

ただ、いくら処理が高速とはいえ1秒間に30回程度の取引速度では、走行中の車両を制御できるレベルではありません。おそらくライトイングネットワークのように1秒に数百万~数十億の処理が可能な超高速プロトコルでない限り、リアルタイムに制御することはできないでしょう。

具体的な用途としては、自動運転タクシーの配車や運賃の決済、顧客情報の管理、EVの充放電による売買電の資金決済などが主な用途ではないでしょうか。


 

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