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アウディ「ルマン」レース撤退へ、EVレースに注力

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独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の高級車部門アウディは26日、2016年をもって自動車の耐久レース「ルマン」24時間レースから撤退すると発表した。

来年からは電気自動車(EV)レースの「フォーミュラE」の出場に注力する考えで、VWの排ガス不正問題を受け、EV重視の戦略への転換がうかがえる。

ル・マン24時間レースはWEC(世界耐久選手権)の開催地のひとつであるが、F1のモナコ、インディ500などと並び「世界三大レース」と称される伝統あるレースイベントである。

そんなル・マンに18回出場して13回優勝という押しも押されもせぬトップチームであったアウディだが、来シーズン(2017-2018シーズン)のフォーミュラEにワークス参戦することが報じられていた中で、なんとWECを撤退することが発表された。

http://www.evjournal.jp/2016/09/03/audi-launches-formula-e-works-team/

 

注目すべきはフォーミュラEにリソースを集中する理由である。

アウディ取締役会のルパート・シュタートラー会長は、「将来を見据え、電気自動車のレースに参戦する。アウディのラインアップでは今後、EVの比率が次第に高くなる。アウディの先進技術を代表するモータースポーツのレースカーは、その技術力を示すものであるべき」と述べている。

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つまり、量産EV拡充のための技術力を示す場としてフォーミュラEを選んだ、というわけだ。

もっとも、アウディが撤退するとはいえ近年はWECも電動化の動きは著しく、例えばポルシェ919ハイブリッドのオンボード映像などを見るとエンジン音とともに「キュイィィーーン」というモーターサウンドを響かせていることがわかる。

しかし、世界の自動車環境規制の動向はもはやハイブリッドどころでは大した優遇は受けられず、最低でもPHEV、できればEVにシフトしてください、というものが主流になりつつある。(あ、一応FCVも優遇ね。)

このため、いくらル・マンで「HYゼッケン(ハイブリッドシステム搭載車を表す)」を付けて走ったところで、市場の動向に照らし合わせるともはや最先端のレースカテゴリとは言い難く、じゃあ来るべき時代に先駆けて真に「走る実験室」となり得るレースカテゴリーはどこだ?という話になれば、フォーミュラEに注目するのは当然だろう。

だからこそ、多くの自動車メーカーや新興EVメーカーがこぞってフォーミュラEを足がかりにEV市場の覇権争いをしているわけで、その一方で日本勢の動きがすご~く鈍いのが心配なのである。

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