マツダ、19年以降のEVでロータリーエンジン活用

マツダは28日、開発中の電気自動車(EV)で、ロータリーエンジン(RE)を活用した航続距離延長装置の搭載を検討していることを明らかにした。REを発電機として活用することで走行中の充電を可能にし、走れる距離を長くする。EVは2019年までに、まず米国から発売することを目指している。

ロータリーエンジンの特長をWikipedia先生に確認した内容をまとめると、

長所

  • 軽量・コンパクト
  • 高出力
  • 低振動・低騒音
  • トルク変動が小さい
  • ノッキングしにくい
  • 窒素酸化物(NOx)の排出が少ない

短所

  • 大掛かりな冷却装置が必要
  • 低回転域の燃焼安定性・熱効率・トルクレスポンスが悪い
  • 排気騒音が大きく、排気温度も高い
  • 炭化水素(HC)の排出が多い
  • 摩擦損失が大きい
  • シール部の確実性・耐久性に難あり
  • オイル消費大

なのだそうだ。

一般に自動車が走行する場合、クルマは加速したり減速したり、エンブレを効かせたり、坂を登ったり・・・、ドライバーの意思やシチュエーションに応じてパワーユニットにかかる負荷は複雑に変動している。

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そのような状況の中で、エンジンには出力や排出ガス、燃費、走り、騒音、振動、デザイン、コスト、重量など様々な性能が両立することが求められる。

ところが、近年はクルマに求められる性能が高度化しており、エンジン本体のみでこのような要件を満足することが困難になりつつあるため、様々な補機類や後処理装置、電装部品、制御ロジック、駆動系などを総動員し、これらが協調して機能するように設計されている。

これらを踏まえて、ロータリーエンジンをEVのレンジエクステンダー、すなわち発電機として使うことを考えてみると、エンジンはかなり限られた範囲の回転数やトルクで、ほぼ定常状態とも言えるような負荷変動の少ない状態で運転することになるはずである。

そうなると、もはや高度なレスポンス性能や出力フィーリングなどはどうでも良くて、騒音・振動も特定の周波数帯をターゲットとした共鳴・吸音デバイスや部品剛性などが与えられれば問題無いだろう。排ガス性能や燃費も、定常運転であればピンポイントでオイシイ領域を狙ったセッティングが可能だ。

などと考えると、ロータリーエンジンってレンジエクステンダーにとってはかなり合理的な形式なのかもしれない。もしかしたら、ガスタービンとか2ストロークエンジンなんかも使えたりして。