米ニコラモーター:航続距離1900kmの燃料電池トラック

800~1200マイル(約1300~1900km)もの長距離を連続走行できる燃料電池セミトラックを、スタートアップの米ニコラモーター・カンパニーが1日に披露した。セミトラックとは荷物を積んだトレーラーを牽引するタイプのトラック。2020年の出荷開始を予定している。

燃料電池車は走行中に二酸化炭素(CO2)を排出せず、電気自動車より航続距離が長くできることから、究極のエコカーとも言われている。水素ステーションでの燃料供給もニコラワンは15分で済み、電気自動車よりは短い。ただ、燃料となる水素の製造と水素ステーションのインフラが大きな課題とされている。

そこで同社では、水素プラントおよびステーションについて自前での整備構想も打ち出した。太陽光発電で水を電気分解し、水素を製造する水素プラントを建設し、そこからタンクローリーでステーションに水素を供給する。

自家用車は走行ルートや一度に走る距離のバラツキが比較的大きいため、FCVでその行動範囲をカバーするためには稼働率の低くてもガソリンスタンド並みの密度で水素ステーションを整備する必要がある。

広告

しかしながら、既存のガソリンスタンドが倒産しまくっている昨今の現状を鑑みても、これほど重いインフラ整備負担を社会に強いることはとても現実的であるとは思えない。

一方で、トラックやバスなど特定のルートを特定の頻度で走行するものに関しては、数少ない水素ステーションを高い稼働率で運用することができる可能性があるので、これはこれで合理的な選択となりうるかもしれない。

ただこのニコラモーター社のコンセプトトラックは、パワートレインがこれまでにEVやらガスタービンハイブリッドやらコロコロ変わっているようで、生産が開始される頃にはどのような姿となっているかは気がかりなところだ。

ところで、広大なアメリカでは航続距離に対する要求は日本とは異なるのかもしれないが、いくらなんでも1チャージで1,900kmも走る必要が本当にあるんかいな?という気がしないでもないが。