エネルジカが電動バイクの下取り価格保証

バッテリーで走る電気自動車(EV)と同様に、電動オートバイも従来の内燃エンジンを積むバイクと比べればまだまだ値が張るものだ。将来的に販売台数が増えて生産コストが下がれば、メーカーもその分、価格を下げて顧客に還元することが可能になるだろう。イタリアの電動バイクメーカー、エネルジカ・モーターカンパニーは、倹約的なライダーたちがそれまでの間も安心して電動バイクを購入できるように、中古バイクの下取り価格保証などのサービスを始めた。

新車価格の50%で買取を保証するというビジネススタイルはTeslaのパクリと言ってしまえばそれまでなのだが、同社のネイキッドスポーツモデルEVAで25400ユーロ(=約290万円)の50%保証となると実質145万円なので、価格面ではガソリン車と比較しても遜色ないレベルに収まってきたといえよう。

同社は、急速充電が可能な「Combined Charging System(コンボ方式)」を、2017年春から米国カリフォルニアやイタリアのツーリングスポットに導入することを計画している。この計画では、ライダーたちが充電残量や充電場所に不安を感じることなく電動バイクのランディングを満喫できるように、山道や景色のよい海岸沿いのハイウェイなどに充電ステーションを設置する費用を、エネルジカが一部出資するという。

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この件、Energica社はドヤ顔でやってるのかもしれないけど、日本だとライダーがツーリングの拠点として集うサービスエリアや道の駅の多くには既に充電スポットが併設されているわけで、日本で電動バイクビジネスをやろうとすると、この点においてはすでにステージクリアしているともとれる。

もっとも、その恵まれたインフラ環境を生かすも殺すもメーカーが電動バイクを作らないと話にならないのだが。

ちなみに、エネルジカの電動ネイキッド・バイク「エヴァ」の最大航続距離はエコモードで124マイル(約200km)。

エコモードでの航続距離が約200kmというのはモーターサイクリストにとってはいささか物足りない数字だ。しかし、TeslaやNissan Leaf、さらに先日マイナーチェンジを施したBMW i3などが航続距離を年々伸ばしてきており、間違いなく電動二輪業界においてもそう遠くない将来、航続距離は実用上問題無いレベルに達するはずだ。

また一般的に二輪業界の技術や商品のトレンドは四輪業界の5〜10年遅れているといわれており、四輪業界が今、電動化に大きく舵を切りつつあることを鑑みれば、(既存のプレイヤーが望む・望まないに関わらず)二輪業界においても同じことが起こることは想像に難くない。

したがって、こういった新興企業は資金が許す限りマーケットで実績を積んでノウハウを構築し、来たるべき時代に備えて先行者として確たる地位を築くことが急務といえよう。