日産、中国で低価格EV

日産自動車は価格を現行モデルより3割程度抑えた「低価格EV(電気自動車)」を中国市場に投入する。提携先の中国自動車大手、東風汽車集団と共同開発する。中国は大気汚染の改善や産業育成を狙い、国を挙げてEVの普及を進めている。今後、EV市場が急拡大する可能性をにらみ低価格車で需要を取り込む。

日産は2014年に「リーフ」を改良したEV「ヴェヌーシアe30」を中国で発売した。今回、車両価格をe30より20~30%安い20万元(約315万円)前後に抑えた新型車を中国で生産し、早ければ夏にも発売する。

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搭載する電池も含め基幹部品の現地調達を拡大。輸入部品を減らして関税や輸送費などコストを削減し価格を地場メーカーのEVと同水準にする。政府の補助金活用後の実売価格は地域により10万~15万元と、同クラスのガソリン車並みを狙う。日産は低価格EV投入で、EV市場でのシェアを15年の2%から数年で5~10%にする。

中国は大気汚染対策や産業競争力の向上、エネルギー資源の自前化などを目的として、国策としてEV普及振興策が採られている。

日本や欧米のように既存のインフラや社会投資が重荷にならないということも、新しい技術が浸透する上では大きなメリットとなるだろう。このことは、固定電話網が整備されていないインドやアフリカ等で急速に携帯電話網が発達したことに近いかもしれない。