クルマの電子化進み台湾の部品企業への注目が高まる

気温30度を超える真夏の太陽が照りつける台北。今年も、電気自動車(EV)の技術展示会「EV 台湾」(2016年4月6日~9日)が、市内のワールドトレードセンターで開催された。6年連続となる。ワールドトレードセンターでは他に「Motorcycle 台湾」が開催された。

電子部品を得意とする台湾企業

先日SHARPを買収することで話題となった鴻海精密工業を筆頭に、台湾のEMS(Electronics Manufacturing Service)企業は世界的にも注目を集めている。(鴻海が大陸側と密接な関係にあることは有名であり、純粋に台湾企業と呼べるかどうかは別として。)

そんな中、都市部の環境対策を目的とした台湾政府の電気自動車振興策もあって、ここ数年、台湾では電気自動車業界が盛り上がりつつあり、今年も「EV台湾」という電気自動車技術の見本市が開催された。

このイベントは電気自動車のみならず、電動アシスト自転車あり、ゴルフカートあり、EV改造用のパーツありと幅広い展示内容であるようだ。詳細は公式WEBサイト参照。

台湾の二輪EV事情

ところで、台湾で注目の二輪EVといえば、「二輪版Tesla」と評されるGogoroをおいて他はないだろう。

Gogoroは街中の至る所に設置された「Gogoroステーション」で、使用済みのバッテリーを充電済みのものと交換するというレンタル方式を採用しているのが特徴で、これにより充電時間を気にせず電動バイクを利用できるというサービスである。

Gogoroのスクーターはセレクトショップのような洗練された店舗で購入することができるが、同社のスクーターはバッテリーステーションというプラットフォームの上に成り立つという点がミソであり、「良いモノを作って作るメーカー」というより、「快適な移動を提供するサービス業者」という形容のほうが適切かもしれない。

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Gogoroは2015年6月に台湾で販売を開始以来、約半年間で2500台以上を販売した。

この実績は年間約60万台が売れる台湾の二輪車市場の中では小さいが、電動二輪車市場は年7千~8千台なので上々の滑り出しといえよう。

台湾の四輪EV事情

新ビジネスで注目を集める台湾の二輪EV業界に対してちょっと地味な四輪EV業界であるが、2015年9月に開催されたフランクフルトモーターショーでは、Thunder Power社が意欲的な電気自動車を発表した。

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同モデルはデザインがフェ◯レ◯ィZに似てるとかいう噂はさておき、プレスリリースによれば125kWhもの容量のバッテリーを搭載し航続距離は650km以上、0-100km/h加速は5秒以下、最高速度は250km/hという脅威のスペックを誇り、2017年にも欧州で発売する予定とのことだ。

Thunder Power社の実力は未知数であり、他を見渡してもまだ十分な競争力があるとはいえない台湾の四輪EV業界であるが、世界的に自動車の電動化が進む中でイノベーションの波に乗ってTeslaのように既存の自動車メーカーと伍して戦う新興企業が現れてもおかしくない。